誰もが『人の子』母親は我が子を初めて抱きしめた時に真っ直ぐな人になる事を願い産みの苦しみを忘れるしかし命を与えられた子供は曲がった大人や力ある者に都合よい善悪の知識の中で嘘や不親切さに無感覚になるそして謝る事も責任を取る事も損をするかの様に惜しみ言動は歪んだ心に支配される様になる子供の時に教えられる道徳やマナーはタテマエか守れ無いための里程標となる曲がった者が強く先に突き進むために正しい真っ直ぐな者は仕方なくタテマエの世界に染まって行く気づくと正義はフィクションで作り物のイミテーションと化してしまっている幼い者から年老いた者まで勝ち組になり堂々と偽りを行う立場を好む弱い者を援助したい信頼出来る者達は自分の努力した結果の力無さに落胆して行く生まれた時には仲間が倒れても自分に溢れる富があれば無関心な者はいなかったはず幼い子供は友が倒れれば心配して駆け寄り手を言葉と共に差し出したはずしかし守る物が手元に増えるほど人の心は曲がってしまう人は母親から裸で生まれた事も物質や快楽を追求するために生まれたのでもない事を忘れてしまう肉の身体の喜びは時と共に去るしかし人と分かつ歓びは自分が去った後も他の人の心に残る善悪が根底から混乱した時代の中で人々は日々戸惑い疑い心配し安心や信頼を得るのは難しい