上京して最初のバイト探し
【バーテン】の仕事を探す玉椿。
地元と大差のないバーテンの時給
その中で一際輝く【時給1500円】ByフロムA
場所は新宿コマ劇場前。
『これだ!』と思い応募。
これが、
かつて味わった事のない恐怖の始まりだった。
早速電話
『新宿についたらまた電話下さい。』と言われ
言われるがまま新宿へ
コマ劇方面に向かいながら電話したところ
『まだ店がOPENしてないので、姉妹店に来てください。〓〓の道をまっすぐ、ローソンのある交差点に着いたら迎えに行きますのでまた電話下さい。』と言われ、疑う事もなく向かった。
これがワナだとも知らず…
迎えに来たのはBoy's BARにでもいそうな19~20歳くらいのイケメン
当時すでに26歳の玉椿
(このスタッフ層だと浮きそうやな)
などと不安を感じながら着いていく。
連れてこられたとあるビル。
このあたりから、
これまでの不安が全く別の不安へと変わり
やがて恐怖へと変わる。
ビルは何やら怪しげな店の並ぶ中心部。
入り口には何人もの男性の顔写真が並ぶ
チラ見した住所
【新宿二丁目】
もしや(汗)
当たり前の如くエレベーターに乗るボーイズ。
4階店舗到着
やはりmen'sの顔写真が並ぶ。
いざ入店。
小さなカウンターにBOXテーブルが3つ。
スナック風の店内。
一番奥のテーブルには一人の常連客らしきおじさん。
おじさんは玉椿を
上から下へと観察し、目を反らした。
戸惑い隠せない玉椿。
たまらずボーイズに尋ねた。
『ここはどういうお店ですか?』
ボーイズは少し間を開けて
『今回応募いただいたお店の姉妹店なんですけど、まずはこちらのお仕事をご紹介させてもらってます。
』
…
はあ…
返事を待たず、話し始めるボーイズ。
その内容は、
【普通の飲み屋であってくれ】という玉椿の淡い期待を打ち砕いた。
『まずお給料なんですが、基本は二時間で二万円です。』
出た。
普通じゃない。
『うちのお店ではご指名いただいたお客様とホテルに同伴してもらいまして、最低限キスとフェ〓はしてもらいます。コースは二時間から、客層は男性八割、女性二割です。』
驚愕の事態。
玉椿、
men'sの連れ出しパブに面接に来てしまった。
どうりで常連おじさんに観察された訳だ。
新人チェックですか。
最低限って事はそれ以上もあるんですね。
続けざまにボーイズは言う
『ちなみにスタッフにはゲイはいませんのでご安心下さい。』
?????
それってどの辺が安心なの?
仕事は仕事で皆割り切ってます。って事かな?
私割り切れないんですけど…。
お金の為に身体張る仕事はしてきましたが、
そっち方面には身体張れませぇん!
『いやぁ、バーテンの面接に来たのでぇ…』というとボーイズは
『はい、一応ご案内してるだけなので、「こっちは無理かなぁ」ということであればそちらの方ご紹介しますよ。あっちの店も姉妹店なので、こちらのお客様が流れることはありますが
こういうサービスはないのでご安心下さい。』
…
それを聞いて本当に俺が安心出来ると思ってるんだろうか?
そもそも【ご紹介しますよ】って、俺が面接に来たのはバーテンだという事を忘れていないだろうか?
ツッコミどころは非常に多い。
が、しかし…
少しでも早くこの場を立ち去りたい玉椿。
『とりあえずこちらはお断りします。BARのほうもちょっと検討します。あっ、履歴書は返して下さい。』
と、半ば強引に履歴書を取り戻し、足早にその店を立ち去った。
暫く背後を気にしながら。
今にして思えば
姉妹店に案内されたのも、店から少し離れた場所に迎えに来たのも、
全ては途中帰らせない為のワナだったのだなと。
時給の話まで持っていけば、【時給一万円なら…】と、食い付くmen'sが実際にいるという事だな。
東京で働くって恐い。
(終)
【バーテン】の仕事を探す玉椿。
地元と大差のないバーテンの時給
その中で一際輝く【時給1500円】ByフロムA
場所は新宿コマ劇場前。
『これだ!』と思い応募。
これが、
かつて味わった事のない恐怖の始まりだった。
早速電話
『新宿についたらまた電話下さい。』と言われ
言われるがまま新宿へ
コマ劇方面に向かいながら電話したところ
『まだ店がOPENしてないので、姉妹店に来てください。〓〓の道をまっすぐ、ローソンのある交差点に着いたら迎えに行きますのでまた電話下さい。』と言われ、疑う事もなく向かった。
これがワナだとも知らず…
迎えに来たのはBoy's BARにでもいそうな19~20歳くらいのイケメン
当時すでに26歳の玉椿
(このスタッフ層だと浮きそうやな)
などと不安を感じながら着いていく。
連れてこられたとあるビル。
このあたりから、
これまでの不安が全く別の不安へと変わり
やがて恐怖へと変わる。
ビルは何やら怪しげな店の並ぶ中心部。
入り口には何人もの男性の顔写真が並ぶ
チラ見した住所
【新宿二丁目】
もしや(汗)
当たり前の如くエレベーターに乗るボーイズ。
4階店舗到着
やはりmen'sの顔写真が並ぶ。
いざ入店。
小さなカウンターにBOXテーブルが3つ。
スナック風の店内。
一番奥のテーブルには一人の常連客らしきおじさん。
おじさんは玉椿を
上から下へと観察し、目を反らした。
戸惑い隠せない玉椿。
たまらずボーイズに尋ねた。
『ここはどういうお店ですか?』
ボーイズは少し間を開けて
『今回応募いただいたお店の姉妹店なんですけど、まずはこちらのお仕事をご紹介させてもらってます。
』
…
はあ…
返事を待たず、話し始めるボーイズ。
その内容は、
【普通の飲み屋であってくれ】という玉椿の淡い期待を打ち砕いた。
『まずお給料なんですが、基本は二時間で二万円です。』
出た。
普通じゃない。
『うちのお店ではご指名いただいたお客様とホテルに同伴してもらいまして、最低限キスとフェ〓はしてもらいます。コースは二時間から、客層は男性八割、女性二割です。』
驚愕の事態。
玉椿、
men'sの連れ出しパブに面接に来てしまった。
どうりで常連おじさんに観察された訳だ。
新人チェックですか。
最低限って事はそれ以上もあるんですね。
続けざまにボーイズは言う
『ちなみにスタッフにはゲイはいませんのでご安心下さい。』
?????
それってどの辺が安心なの?
仕事は仕事で皆割り切ってます。って事かな?
私割り切れないんですけど…。
お金の為に身体張る仕事はしてきましたが、
そっち方面には身体張れませぇん!
『いやぁ、バーテンの面接に来たのでぇ…』というとボーイズは
『はい、一応ご案内してるだけなので、「こっちは無理かなぁ」ということであればそちらの方ご紹介しますよ。あっちの店も姉妹店なので、こちらのお客様が流れることはありますが
こういうサービスはないのでご安心下さい。』
…
それを聞いて本当に俺が安心出来ると思ってるんだろうか?
そもそも【ご紹介しますよ】って、俺が面接に来たのはバーテンだという事を忘れていないだろうか?
ツッコミどころは非常に多い。
が、しかし…
少しでも早くこの場を立ち去りたい玉椿。
『とりあえずこちらはお断りします。BARのほうもちょっと検討します。あっ、履歴書は返して下さい。』
と、半ば強引に履歴書を取り戻し、足早にその店を立ち去った。
暫く背後を気にしながら。
今にして思えば
姉妹店に案内されたのも、店から少し離れた場所に迎えに来たのも、
全ては途中帰らせない為のワナだったのだなと。
時給の話まで持っていけば、【時給一万円なら…】と、食い付くmen'sが実際にいるという事だな。
東京で働くって恐い。
(終)