先月の26日に天満橋稽古会に参加しました。
今回は自分の今後の稽古の為と他者への説明の為に文章を纏めました。
ナイファンチ初段や横突きの前方の仮想の重心の利用と小指から広背筋の繋がりを記します。
なお、ナイファンチと横突きは仮想の重心を前方と横の二つに分けますが文章が長くなるので横の仮想の重心の話は省略します。
ナイファンチ初段は最初の喉輪の際に突きと同じく前腕の尺骨を引き橈骨を出します。
喉輪が入ると相手の後頭部に手を置き小指を畳むことにより広背筋が動き、尺骨を引き寄せ肘を内転させ相手の体を引き寄せます。
これは小指と広背筋の筋膜の繋がり、つまりアナトミートレイン(筋膜のライン)における浅層フロントアームラインが関わるのではないかと思われます。
この引き寄せる際に前方の仮想の重心へ、肘や腕が落ちることにより速度を上げながら相手を引き落とします。
横突きも(無想会の全ての突きは)前腕の尺骨を引き橈骨を出しながら突きます。
そして、突きが当たった瞬間に前方の仮想の重心に肘を落とし、落下のエネルギーを利用しながら腕をすぐに引きます。
これは、橈骨と尺骨の相互作用をさらに強化させ、橈骨と拳の中指と人差し指の第三関節を前に突き出させます。
例えるとバイクが縁石にぶつかった瞬間に、何故か縁石とバイクがバイクの進行方向と逆に移動してライダーが物凄い勢いで前方に飛ばされるようなものです。
先月の稽古会ではナイファンチ初段でYさんから
「(前方と横)半々でいけ」とアドバイスを頂けた為に前方の仮想の重心を利用して技を繋げるのが上達しました。
