何故か昨夜突然、「そうだ!ウガリット神話まとめよう!」とかいう発想になってしまったので、
少ない知識でまとめてみようかと思います。バアルさんのとこだけ。
しかしマジで知識ないし信用したらいけないんだよ-!
てか手元に『世界最古の物語』しかないから、もうほぼそのまんまだよ!
ちょっと馬鹿げてて短くなってるだけだよ!
だからこんなもの読んでないで、
『世界最古の物語』とか『ヘブライの神話 創造と奇蹟の物語』とかを買って読んだほうがいいよ!

というわけでくだらないまとめ、始まるよ!

【よくわからない!バアルの物語】

雷地上の支配者がいないので王権めぐってバアルとヤムが兄弟喧嘩
バアル「大地は俺のものだ!俺の雨のお陰で生気をあたえられるのだからな!」
ヤム「はあぁぁあ?大地はオレの海やら川のおかげで潤されんてんだろうが!?」

アッタル「オレが一番役立ってるからオレが王だって!なぁ!」
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雷そんな言い争いに疲れたので「こうなったら親父に決めてもらおうぜ!」と大神エルに伺いを立てる
エル「大地はヤムのものだ(バアル怖いし)」
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雷ヤム、王位についてやりたい放題。そのことについて神々で議論
「ヤムは強すぎ。戦って倒すのは無理!」
アスタルテ「だったら私が海に降りて、音楽でヤムの心を和らげるわ!そうすればアイツだって優しくなるでしょ?」
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雷アスタルテ、賛成されたので吟遊詩人の姿で海辺へ
ヤムが音楽に誘われて地上へ上がってくる
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雷ヤム「おお、歌の娘よ。随分と楽しそうだが何かあったのかい?」
アスタルテ「私はアスタルテ。もっと私の兄弟姉妹たちに優しくして!ってお願いしにきたの」
ヤム「君が貢物になってくれれば優しくするよラブラブそう、神々に言っておいで!」
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雷アスタルテから話を聞いてバアル大激怒。ヤムに罵詈雑言を浴びせかけ、闘いを挑む
バアル「この色ボケ竜!うちの妹を穢してんじゃねーぞ、ゴルァ!!アナトに頭蓋骨砕かれろ!」
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雷これを聞いたヤムは大神に使者を出し、バアルとその一族の引渡し要求をしにいく
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雷使者が宮殿につくと、バアルは忠実な大臣のようにエルの側に。エルはバアルを引き渡そうとしない
エル「バアルは威張っているが、優しいやつなのだ。それにお前たちの主人は強いから問題なかろう?」
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雷バアル、使者が去ってすぐ、(優しくないので)ヤムとの戦いの準備をはじめ、妹達に助力をたのむ
アスタルテ「お兄ちゃん!ヤムとの近接戦闘は危険だから、遠距離武器作ろうよ!」
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雷というわけで神々の職人、コシャル・ハシスが魔法の棍棒を作る
アスタルテ「この武器使えば、遠くからヤムを攻撃できるよ!そしたら勝って王座につけるね」
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雷バアル、二本の棍棒でヤムを一方的に痛めつけ、勝利
ヤム「ああもう、オレの負け!もう死にそうだから勘弁してくれ!王座はバアルに譲るから!」
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雷こうしてバアルは王になるが、宮殿がないので神々になめられる
バアル「アナト!エルに宮殿造営の許可をもらってこい!アシラトにも協力を仰ぐんだぞ!」
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雷造営許可がおりたので、コシャルに宮殿建ててもらうことに。
アナト「頭蓋骨割るって言ってもだめだったから、最凶の母に応援を頼みました」
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雷宮殿造営中、バアルとコシャル・ハシスが窓をつけるかつけないかで論争に
コシャル「立派な宮殿を建てましょう!大きな窓のついた!」
バアル「いやいや、俺の宮殿に窓はいらないよ」
コシャル「…は?いや、絶対必要になりますって」
バアル「いいや、やはり窓はいらん!ヤムは死んでいない!窓から悪竜が侵入してきたらどうする!?」
コシャル「そこまで言うならつけません。ですがそのうち、考えを変える時がくるでしょう」
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雷バアル、祝宴の最中、急な衝動にかられる
バアル「…竜は死んでない。檻から逃げ出して宮殿を襲うかもしれんな…」
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雷というわけで檻の中に横たわるヤムをメッタ打ちして息の根を止める
そして町々を回り、一つ一つに「ここは自分の所有物であり、自分が王だ」と告げる
最後に宴会の席に戻ると、コシャルに「窓、つけようか♪」と話しかける
コシャル「だから言ったでしょう。考えを変える時がくる、と」
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雷バアル、敵である死神・モトのことを思い出し、不安になる
バアル「今にでもモトは反乱を計画し、俺の領土に踏み込んでくるかもしれない」
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雷そこでモトへ使者を遣わし、伝言を伝えさせる
それを聞いてモト、激怒
使者「モト様は本来の領土である、地下と砂漠から一歩も外に出ないで下さーい」
モト「…それはつまり、バアルは天の玉座でぬくぬくと座っているのに
俺にはこの陰気臭い場所で泥をすすっていろと言うことか!?ふざけるな!
帰って主人に伝えるがいい!お前が招かないのなら、こちらから招いてやるとな!」
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雷使者、帰ってバアルにモトの言葉を伝える
バアル「いや、私は降りては行くまい!馳走を食う前に、私が奴にとって食われてしまうからな!
だがとりあえず、極上の葡萄酒や山海の珍味でも贈っておけば、奴の怒りも収まるかもしれん」
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雷使者、モトに貢物を届けに行くが怒鳴られる
モト「お前たちの主人は俺を恐がっているというのか。俺を侮辱するのか!!
贈り物などいらん。バアルに勇気を出して直接降りてくるよう、伝えるのだ!」
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雷バアル、使者の報告を聞いて、仕方なく地下へ降りていく
しかし冥界の食べ物を食べると、戻れなくなるということを忘れ、食べ物に口をつけてしまう
モト「ワーハッハッハッ!馬鹿なやつ!というかマジで馬鹿!バアルは死んだぞー!」
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雷従者、バアルを探しまわるが見当たらず、エルに報告に行く
従者「バアル様は地上のどこにもおりません!」
エル「なんだと!バアルが死んでしまった!(ちょっと安心)」
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雷バアルがいないので後継者を決めることに
エル「我々を見くびらず、かと言って弱虫でもいけない」
アシラト「じゃあ、うちのかわいいアッタルを王にしましょうドキドキ
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雷アッタル、玉座に座るが背が足りず
とりあえず地上に降りて、そちらを治めることになる
アッタル「いいじゃん、背が足りなくたって!そのうち成長するのに!!」
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雷一方、バアルの死の知らせを聞いたアナトは地下世界へと降り、モトに会う
アナト「モト!私の兄を…!夫を…!バアルを返して!!」
モト「はあ?今散歩中なんだから、邪魔するな。…だがまぁ、今度バアルにあったら食ってしまおう」
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雷アナト、何ヶ月も荒野を彷徨うが、結局バアルは見つからず
またモトに会ったので、今度は粉々にして大地にばら撒いておいた
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雷その夜、彼女は不思議な夢をみる
夢の内容でどうやらバアルが生きてるらしいことが判明
エルに報告する
アナト「バアルは生きていたのです!私が運んだのはバアルの屍ではなかったのだわ!」
エル「おお!それは真か!!(ちょっと残念)太陽よ!シャパシュよ!バアルを探してこい」
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雷さて、実際バアルは生き返り、彼の代わりに地上を治めるアッタルを打ち倒していた
バアル「このガキ!ひとの不幸につけこんで、俺の玉座を奪ってんじゃねぇよ!」
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雷こうしてバアルは再び王となり、その後六年間は平穏な日々をすごしていた
が、突然モトが復活して文句を言い始める
モト「俺が粉々にされてしまったのもお前のせいだ!いい加減にしろ!食うぞ!」
バアル「うわ…、なにそれ。兄さん、そんな趣味があるんですか?」
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雷こうして二柱は再び対決を始めるが、なかなか勝負がつかないので
シャパシュが呆れて仲裁にはいった
シャパシュ「ちょっとあんたら!いい加減にしなさい!迷惑よ!」
モト「なんだと!だがこれは奴が!」
シャパシュ「あんたもよくそんなこと言ってられるわね!
あんたの行いが大神の耳に入ったら、ひどいことになるわよ!」
モト「………バアルが王だ!」
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雷こうして地上は平和になりましたとさ。おしまい。

というわけでバアルの物語でした。
ちなみにこの説、わりと少数派なのか古いのかなのかもしれない。
ネットだと他にも説があるから、調べてみてね!
※ヤム倒してモトと戦うまでの間にリタンと戦ったかつ話があったはずだけど、
よく覚えてなかったので割愛しました。

雷参考書籍雷
世界最古の物語―バビロニア・ハッティ・カナアン (1973年) (現代教養文庫)/社会思想社

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