日頃から日差し(自然光)を頼りに撮影してる私だから、そもそも雨上がりの暗がりで虫を撮ることなど無いのだが、昨日の夕方は違った。何故なら...




(...ああ、やっと雨があがったな...)と窓から庭を眺めると、サクラの葉裏に何やら(枯葉?)が付いていた。不自然に(枯葉?)が付くサクラの葉が気に入らなくて、取り除こうと近づいたところ...




...何あろう...それは(枯葉?)などではなく、雨宿りちゅうのツマグロヒョウモンだった。この、自然に溶け込む翅裏の...ベージュ色したヒョウ柄に私はまんまと騙されてしまったわけだ。(ああ、何とも素晴らしき隠蔽効果なり!)...となると...


【疑問:次に気になるのがこの個体の性別だ。】




 

【応答:翅表は有毒蝶のカバマダラを擬態しているツマグロヒョウモンのメスだった。】

 日頃は小型の虫しか撮影しない(出来ない)私が、今日ばかりは大型の蝶が撮影出来たと気分よく屋内に入ろうとしたその途端、目の前に珍しい(ハナバチ?)が...




...するとそれは(ハナバチ!?)ではなく、体長約8mmのハナアブの一種であった。長年虫撮りを続けてきたが、この手のタイプのハナアブとの出会いは初めてで、(この機を逃しては!)と懸命に追いかけ、その生態を追ったところ...




...↑はハイジマハナアブの一種で、「送粉者」として有難がられるハナアブ類のなかにあって、その逆の、幼虫はタマネギ・アマリリスなどの球根を食害する(農業害虫)であることが判った。そう言えば今春は初めて、ズルズルになったタマネギを鉢に植え観察し見守っていたところだ。

(*:もしかするとそれに伴い現れたのかもしれないな...)


 夕方とは言え、雨が上がると同時に、餌を探しに自然生物は活動を開始するのだろうか?




 シジミチョウ類に寄生するツバメシジミセアカヒメバチも...




...アリグモ(写真はオス)もコナラの葉上を盛んに飛翔していた。

 

...と...その近くに...

(...おおお~~~っと...これは...ハエ類、チョウ類に寄生する...)




...体長6mm弱のアシブトコバチの一種ではありませんか!...実は私、ハチ類のなかでも寄生者により興味を抱いており、なかでも小型で可愛げあるこのアシブトコバチ類に目がありません。ですから...








...今朝、曇天の空の下、クヌギの葉上に止まっていたアシブトコバチを見付けた瞬間...家事ほったらかしで追いかけ懸命に撮影しました...(ああ、満足!)

 こうして、ハエ、チョウ類の蛹に寄生するアシブトコバチの一種がクヌギやコナラの葉を渡り飛翔していたその訳は、(もしかするとブナ科の樹木につくアブラムシ群に産み付けられたであろうヒラタアブ類の蛹を探していたのかもしれないな?)とも想ったのですが...(はて?)

 只今、曇天の空の下...虫と虫との繋がりを感じ、観察中の日々です。