【疑問:我庭で只今(虫)に一番人気の(花)と言えば...】



...そう、あの華麗なアオスジアゲハ(写真はメス)さえも惹き寄せる...




【応答:マメツゲの花なのです!】


...ではこれからそのマメツゲの花が如何なる(虫)を惹き付けているか紹介します...




...先ずは害虫ではありますが(幼虫が蔓延ると大変です)、ツゲノメイガから...




...送粉者として心強いコマルハナバチに...




...(怖~~~い怖い)...キイロスズメバチも集蜜のために毎日やって来ます(いったい何処に巣を造っているのか?心配してるところです。)

(...おや?...今度は黒色のハチがやって来ましたよ~~~)




 竹に巣を造る体長約20mmのタイワンタケクマバチ(外来種)のようです。(我が家の竹ぼうきに巣を造ってくれないかな~~~)


「おおっと、今度はセグロアシナガバチがやって来ましたよ!...で...えっ?...ええっ?...」

【疑問:何故、マメツゲの群れた葉の奥に入り出て来ないのでしょうね?...ひょっとして...もしや...?】




【応答:...案の定...マメツゲの群葉で隠れた枝に巣を造ってました!】

 いくら虫好きとは言え、無数の働きバチが羽化してからでは遅いので、早々に処分させてもらいましたよm(__)m




 このセグロアシナガバチ(女王バチ)が造った巣の部屋数は13部屋で、その内、体長約6mmの幼虫は6個体に卵の数は7個でした。




(以前撮影したセグロアシナガバチの幼虫)




 こちらは、巾1mm弱×長さ約2mmのセグロアシナガバチの卵です。


 さあさて、ここからが問題です...


【疑問:何故、小さく目立たないマメツゲの花に、これ程までの虫が集まるのでしょうか?】

【応答:(この度も前回参考にさせて頂いた:花と昆虫のしたたかで素敵な関係:受粉にまつわる生態学:石井博著を元に考えさせて頂きましたよ。)その結果...


...虫が採取する「花蜜量」が問題になるのではないかと想われました。いやいやあの小さな花の何が「花蜜量」かって、それが又面白いことに、「マメツゲの花は小さいけれど、何と言ってもその数が多い。そこに、花蜜量採取の利点があるのではないかと想われます。」即ち、花の数が多いがために「花蜜」を巡る虫同士の競争が緩和され、それぞれの花に残る「花蜜」を採取しては又隣の花へ...と、絶えどなく「花蜜」を採取し続けることが可能なことで「花密量」が増える...そこに答えがあると想えたのです。

 こうして、日々の自然生物のかかわりを観察してますと様々な疑問が湧いてきます。その疑問に対し自分なりの応えを追い求める...それも又、「自然観察」の愉しさ、面白味なのではないでしょうか...