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様々な要因が重なって、色々と憂鬱な日々。

 

パリっ子のおばあちゃまが、休憩時間に合わせてわたしの職場の近くにある公園に出向いてくださり。

ピクニックを用意してくださいました。

 

わたしはお気に入りのケーキ屋さんのケーキを買ってデザートに。

 

二人でベンチに座り、近況報告しながら美味しいランチを。

 

転職してからわたしが「お花畑」にいる、と思っていらっしゃったおばあちゃま。

まあいろいろとあります。

 

でも以前の職場と違うのは、自分が伝えたいことをはっきり言うこと。

それはとても勇気がいりますが、しまい込んで具合が悪くなるというのはもう嫌なんです。

譲歩を引き出しました。

周りにはすごいね、と言われました(笑)

 

 

そして、今の肩書は周りから見ると何か成功しているように見えるらしく、

そういう孤独にも慣れなくてはなりません。わたしの成功はまだまだ先にあるんです。

 

パリっ子の両親もこれから離婚する前提で別居中。パリっ子ちゃんと娘とは、いろいろと分かち合える部分もあり。

ランチを頂きながら、そんなお話もしていました。

 

また、博士論文を書くことはわたしにとって大きな夢であったこと。

大学生時代、刑法学者にあこがれていましたが「弁護士の道を」という父の気迫に押されて、

修士すらいきませんでした。

だから今博士論文を書いているのは、この上ない幸せなのだということもお話ししました。

 

一時間足らずのおばあちゃまとの温かいひと時を経て、

夕方送ったメッセージへのお返事に思わず涙が。

 

 

 

 

「とてもあたたかで楽しいお昼時間をありがとうございました。

気持ちが大変落ち着きました。

バカンスを楽しまれて、またお会いしましょう!」とわたし。

 

おばあちゃまのお返事は。

 

「あなたにもありがとう、わたしもとても楽しかったわ。

ただ、夏の間少しでもあなたを助けてあげられないのが気がかりです(八月に娘がわたしと一緒にいるので)。

(わたしの仕事の近況のお話を聞いた後)必要な時には頑張って抗いなさい。

あなたの娘は、十分大きくなったら、母親の決心を理解してあなたのことを誇りに思うでしょう。

できるだけ楽しい夏を過ごしてね。」

 

 

親元を離れて、

始めてフランス生活に飛び込んで、

妊娠出産もして、

育児も異文化の中で体当たりでやってきて、

さらには勉強と離婚もしました。

そして去年からのお仕事。

 

本当にくじけそうになるんです。

 

「もう無理、わたしにはできないけど逃げる道はない」と。

 

でもこのようなエールを送ってくださるおばあちゃまのような方のために、

また立ち上がって、前を向いて歩かなきゃと思えます。

 

 

 

こんなに美しいトルコ行進曲、初めて聞きました。

神がかった演奏です。彼女の生き方には大いに影響を受けました。

 

そして改めて自分はどんな人間になりたいかと思うと、

困難にある人に勇気を与えられる人間になりたい。

 

ぜったいにあきらめない。