今年2024年の6月までの半年間に読んだ本を振り返ってみます
■ジュール・ヴェルヌ
『八十日間世界一周』
これがSFである理由は最後のオチにあるとのことですが・・SFなのかなあ笑。
でもオチの部分は本当に楽しく、読んだヴェルヌの中で一番好きです
『地軸変更計画』
壮大なタイトル笑。でもオチが「それ?」みたいなところがかわいいです
地軸変更による気候への影響が意外と「なるほど」な考察もあり、あなどれないです
■グレッグ・ベア
『火星転移』(ネビュラ賞受賞)
同様に壮大なタイトル。そしてタイトル通りの大技が本当に展開されて迫力です
『凍月(いてづき)』
火星転移と同じ世界のお話。
■ヴォンダ・N・マッキンタイア
『太陽の王と月の妖獣』(ネビュラ賞受賞)
中世のヴェルサイユ宮殿を舞台に、海洋で捕らわれた未知の妖獣と、その世話をする少女との心の触れ合い。
『夢の蛇』(ネビュラ賞受賞)
謎の異星人に襲撃され、大敗した地球で生き残った一部の人々の中で、蛇を用いて医療を施す女性治療師の物語
■パット・マーフィ『落ちゆく女』(ネビュラ賞受賞)
古代遺跡の発掘に人生をささげる母親とそれを追ってきた娘。母親は、遺跡の場所で生活していた過去の人々の影が視えて、会話を聞くことができ、どこを掘れば重要な遺跡が発見できるかを感じられるようになる。そして娘も自分が不思議な能力を受け継いでいることに気づき・・。遺跡発掘の地道な苦労の様子が理解できました
■ニコラ・グリフィス『スローリバー』(ネビュラ賞受賞)
資産家の娘が人質として誘拐され、だけど家族がなぜか身代金を出してくれず、自力で脱出した少女が自立しながら、自身の一族の謎を解明していく話。話が3つの時系列に分かれていて、ちょっと珍しい構成
■半村良『戦国自衛隊』
戦国時代に飛ばされてしまう自衛隊員たち。やがて我々の知ってる日本史とは少し違う過去らしいと判明していきます。私としては通常の日本史の世界にタイムスリップしたほうが、わかりやすくてよかったんじゃないかなと思いましたが、どうなんでしょう
■A・E・ヴァン・ヴォークト『非Aの世界』
再読。まったく内容を覚えていなかった自分に驚きました・・
■武田綾乃『響け!ユーフォニアム』
NHKでこのアニメ化の第3期が始まり、友人から薦められ、第一期の総集編である劇場版一作を観たのみで、第3期をいきなり観てみました。
おもしろい。第一期で高校一年だったヒロインは3年生で吹奏楽部の部長になっていて、部の進め方・方針に悩み、進路に悩み、友情と少しだけ恋らしきものにも悩み、それらがとても自然に描かれ引き込まれました。
アニメではオーケストラ演奏部分を実際の音楽を流して表現してますが、小説では演奏部分をどう表現してるんだろうと気になり一巻を読んでみたものです。原作も大変素晴らしく、作者は吉川英治文学新人賞を受賞とWikiにあり、ビックリでした
■川又千秋『蜃気楼の少女』
中学・高校の頃はSFマガジンで同氏の『火星人先史』や『反在士の鏡』が好きでした。このジュブナイルは続きは出なかったみたいですが、読んでみたかったかな
■小林泰三『海を見る人』『天体の回転について』
この作家さんがこんなにハードSFと抒情豊なお話と、ホラーな小説を書く方とは知りませんでした。よかったです
■豊田有恒『宇宙戦艦ヤマトの真実』
豊田氏がヤマト第一作目の原案に関わっていたことは知ってましたが、映画版の4作目や5作目まで担当されていたとは驚きでした。昭和アニメ史と豊田氏の自伝として楽しめます
■田辺聖子『むかし・あけぼの』
清少納言の目から見た平安時代小説。NHK大河『光る君へ』が大変おもしろく、興味をもって読みました。中宮定子と清少納言が強い絆で結ばれていく様子がたのしいです
■高千穂遥『異世界の勇士』
日本初のヒロイックファンタジー小説。
■ブルース・マカリスター『ドリームベイビー』
ベトナム戦争に送り込まれ窮地に陥ることで、自身でも知らなかった特別な能力を発揮し始める一部の米兵たち。従軍看護婦のヒロインは、今回の作戦で誰が死ぬのかが事前にわかる能力の持ち主。そんな能力者たちを集めた小隊が、ある作戦に投入されていく。