2年前の2022年9月に投稿した最初のブログには、再読した本の感想などを書きましたが、他の2022年に読んだ本について、感想など追記します

2年間放置してましたが・・続くかわからないのですが再開してみます

 

<再読した本>

■デズモンド・バグリィ『高い砦』

 さすが冒険小説の金字塔の面白さ。途中からヒロインがみなを引っ張って行く流れが好きです

 

■ロバート・A・ハインライン
 

『メトセラの子ら』
 前半は地球での長命族たちの秘密集会のシーンなどで地味に始まり、後半は急に宇宙に飛び出して『スタートレック』のようにいろんな惑星に降り立つ話になっていく。すっかり忘れてました

 

『愛に時間を』

 この中のエピソード『ある養女の話』がやはり泣ける・・ハインラインはこの本が一番好きです

 

『宇宙の呼び声』

 このあとで記載する『ウロボロス・サークル』を読む前に、この本を読むことが必須と教えてくれてるサイトがあったので読み返しました。そうか、このおばあさんは『月は無慈悲』で登場したあの女の子だったんだと再認識です


■筒井康隆『断筆宣言への軌跡』

 会社の研修で、『外人』→『外国人』、『特殊』→『特別』などの言い換えが必要なことを繰り返し受講しましたが、今回は『床屋』→『理容室』などが追加されていてちょっとビックリでした。そういえば筒井氏が「言葉狩り」について書かれていたなと思い出して再読


■ポール・ギャリコ『銀色の白鳥たち』

 再読。大人によって書かれた大人の小説という感じで、大好きな短編集です。


■アーサー・C・クラーク

『宇宙のランデブー』(ヒュ-ゴー・ネビュラ賞受賞)
『地球帝国』
『楽園の泉』(ヒュ-ゴー・ネビュラ賞受賞)

 どれも素晴らしい。地味な『地球帝国』が好きです

<あたらしく読んだ本>
■三島由紀夫『豊穣の海シリーズ(全4巻)』

 会社に来てる外国人スタッフの方へ「日本に興味をもったきっかけは?」と訊いたら、「三島の『豊穣の海』が大変よかったから」との回答。

 私が読んだのは定番の『仮面の告白』『金閣寺』のみでしたので、古本屋で全4冊を買いそろえました。輪廻転生の不思議な話。ちょっと手塚治虫『火の鳥』に似てる感じも。そして最終4巻のラストはなかなかビックリでした

 

 三島はこの4巻の最終稿を書き終えた朝に家を出て、市ヶ谷駐屯地へ向かい割腹自殺をしたとのこと


■阿刀田高『シェイクスピアを楽しむために』
■シェイクスピア

『あらし』
『お気に召すまま』
『リチャード三世』

 

 会社の新人女性が文学部卒業とのことで、一番好きなのは何?と訊いたら、「シェイクスピアのお気に召すまま」との回答。悲劇よりも喜劇が好きで、かつこれが一番できがいいと思うとのこと

 私が読んだのは定番の4大悲劇のみでしたので、上記入門書も含めていくつか読んでみました。阿刀田氏の入門書はどれも面白い。けれどシェイクスピア自体は、私にはやはり難しいです

 

■ウィルスン・タッカー『静かな太陽の年』

 

■ジェイムズ・ブリッシュ『悪魔の星』(ヒュ-ゴー賞受賞)
 

■ウォルター・M・ミラー・ジュニア『黙示録3174年』(ヒュ-ゴー賞受賞)

 

 池澤夏樹氏が巻末解説で褒めてました
 

■ロバート・A・ハインライン
『獣の数字』

 

 『火星シリーズ』『レンズマン』『オズシリーズ』などパロディだらけのお話。そして『愛に時間を』のラザルス・ロングや、『異星の客』のジュバル・ハーショーも登場。


『フライデイ』

 短編『深淵』の系列。これも後半は急に星々へ旅立つ。
 

『ウロボロス・サークル』

 確かに『宇宙の呼び声』を読んでないとチンプンカンプン。これにもラザルスやジュバルが登場。だんだん松本零士氏のマンガのように、自身のキャラたちが総出演するようになってくる

 

『落日の彼方に向けて』

 ハインライン最後の小説。未来史シリーズが回収されます。氏のテーマはこういうことかなと → やりたいことがあったら、よく考えて、うまくやれ。そして誰にも迷惑をかけるな(あたりまえですけど笑)