米国でも認められている 松井慶子さんの美しいピアノ曲
もう10年も前になるのだろうか・・・
独身ママになる直前、
当時の夫との私生活は不安定で、
仕事の帰りがとても遅くなる時期が有った。
身体は心地よく疲れ、でも心は苦しくて虚しく、
夜道の運転は無鉄砲なものだったような気がする。
当時、少し都市の中心部から離れた山中に住んでいて
帰り道は延々と続くうねる山道・・・
他に車は一台も走っておらず、
そして街頭も無く真っ暗だった。
そんな独りぼっちの寂しい夜道で
自分の車のヘッドライトが照らす部分だけ
景色が浮かび流れ動いていくのを観ながら
ひたすら走り続けていた夜中・・・
そんな時にカーラジオから流れてきたこの柔らかいピアノの音色
その時エンジンの音はすっとひいていき
その美しいメロディーは私の冷えた心に灯火をつけるかのように
すっと入り込んできて癒してくれた。