目を開くと祖母の家の中がバタバタしている

外は真っ暗だが光は周りを照らすように明るく灯っている

私は茶色いバックショルダーを身体にかけると急いで外に出てお父さんの車に乗った

私の首には白い貝殻みたいな色をした指輪のペンダントをかけていた

後ろを振り返ると知らない人の車と女性らしい人が立っていてこっちの方を見つめているように待っている

そしてお父さんの車が発進すると突然、運転席の左に座っていた私のドアを女性が開いてきたのです

気がつくと私はまだ祖母の家で準備をしていた
。何度も何度も外に出ると「いけない!時計を忘れてた!」とか「ペンダントを忘れた」とかいって行ったり来たりしている

車に乗るとバックショルダーの中には、ほとんど入っていなかった
「くるみ割り人形を持って行きたかったな」
「しまじろうを持って行きたかったな」
と私はボソッと言いながら真っ直ぐ明るい夜を走り始めていた

二度と帰れないことを覚悟して