4月下旬、SYNCHRONICITYというフェスに行ったときのこと、記録しておきます。
O-EASTとO-WESTを中心に、その他2つの会場を行き来して色々見られる、いわゆる都市型フェスです。

ほぼほぼEASTに居座り、在日ファンクBRAHMANgroup_inouclammbon
間にサイドの小さなステージでtoconomaMOROHAD.A.N.

在日ファンクの、あの小さなハマケンがステージで大きく動く姿を、生で見られた興奮と。
SAKEROCKの前向きな幸せな解散と。京都と。
いろいろこみ上げてきてぎゅーっとなってしまった。
新譜リリースのインフォからのポジティブな1曲。
その名の通り、在日ファンクだった。ちゃんと日本だった。

toconomaの気持ちのいいリズムを聞きながら、もうすぐ体感できるBRAHMANに想いを馳せた。
SEが鳴っただけで泣きそうだった。メンバーが出てくると、ステージがとても神聖な場所になった。
オーディエンスのざわざわがさーっと聞こえなくなり、わたしはその領域に踏み込めずにいた。
ギターが、ドラムが、ベースが、そしてTOSHI-LOWが、何か音を出すたび、止めるたび、内から湧き上がる情動を抑えきれずに涙が溢れ、拳を上げた。
中国で生卵を投げられたときのインタビューと映像が頭をよぎり、パフォーマンスを通じて彼らの強さを感じた。
反原発のメッセージと復興支援。
客席に躊躇なくダイブし、みんなに支えられながらマイクを持って、歌い続けるTOSHI-LOWを見ていると、仕事が忙しいとかうまくいかないとか、そんな小さなことで頭がいっぱいになっている自分がバカらしかった。
まっすぐ向き合う彼らのすべてが、とても崇高。

こんなに心を突き動かされたのは久々だった。
RIJF2004で初めてDragon Ashを見たとき以来の気持ちよさと感激だった。
翌日以降、何年かぶりにBRAHMANを弾いたのだった。

そんな感動の渦に飲み込まれている最中、MOROHAのステージが始まった。
生のアコギと強く訴えかけるラップという珍しいスタイルが話題になって、何度かテレビに出ていた人たち。
としか認識していなかったし、テレビで見たときはなんだかなぁ…と思っていた。
正直、かっこよかった。
BRAHMANもそうだけど、思いをもって自ら動いている人はかっこいい。
終わってすぐ、既発のアルバム2枚をダウンロードした。
残業するときによく聴いている。アナログあったらほしい。

group_inouは思ったより激しかった。
いまの時代だから生まれてきた音楽というか、いまの時代の音楽に育てられてきた人たちのように見えた。
デジタル具合も、リズム感も、いま風だった。
きっと、もっと奔放な音楽になったら、自分の肌に合うようになると思った。

D.A.N.はスティールパンの音と、その奏者が印象的だったが、彼女はサポートだったみたい。。
スティールパンが響く曲と、シンセの曲。それぞれの良さがあったけど、スティールパンが与える曲の厚みと安心感がよかった。

そしてクラムボン。
透き通る音と声。曲の合間のゆるい一言が人柄を十分に表していた。
最後、FISHMANS/ナイトクルージングで締めたクラムボン。
きれいだし、かわいいし、おしゃれなポップ。
なのにあんなにロックだなんて、目の前の動く3人を見ていても信じられなかった。

クラムボンの後the band apartを見に行こうとして、場所を間違えて把握していて結構見逃してしまった。
途中で気付いて中に入ったら超満員で全然前が見えない。。
音だけ聴いていると、日本語で歌いだしてからのバンアパを知らない私としては、ちょっと違う…
と違和感を抱きながらも、その音は完全に彼らだった。
でもバンアパと出合った頃のあのワクワクはちょっと薄らいでしまっている自分に気付いて、変わったのは自分だと思った。

と、約2ヵ月経ってから書き上げたのだが、いま思い出すだけで感涙。
そして、そんなこんなしている間にGalaxyのCMでMOROHAのMC アフロがナレーションしているのを聞いたときは、わ!と思った。勢いすごいな。
MOROHAのブログ(sound blog)を聞いてみたら、こんなところでもthe telephones(誠治さん)の名前が…
(テレフォンズ公式を見て、あのKYARAにブルハとユアソンが来るのか…って昨日じゃん!と思って切ない気持ちになった。)