先週(2/18~2/24)は、ラジオのスペシャルウィークということで
各局・各番組がなんか豪華になってました。
SPウィークって、聴取率計測のタイミングだもんで
その時期が来るたびに、かつて小中学校の先生に対して
授業参観のときだけアイツ・・・って思ってたのを思い出します。

その中のひとつ、タマフルで宇多丸・秋元康対談ってのがありまして。
宇多丸さんは、Rhymesterというラップグループで(HIP-HOPとは敢えて言わないでおこう)
MCをやっている方。
結構なオタク気質で、アイドル・映画・ゲームが好きなんです。
やっている音楽的にも、良いか悪いかはさておき
世の中を真正面からも斜めからも見ています。
彼のリリックには、ときどき「そういえば!」と気付かされることがあります。

秋元康は言わずと知れた、あの頭のキレるプロデューサーです。
小太りめがねの。(この連載が面白かったので拝借)


アイドルのことはほとんどよく知らないので間違っていたら申し訳ないのですが、
AKBグループで言うところの"推しメン"って、実はおニャン子クラブにもあったのではないかと。
あんな大所帯で、ファンが「誰派?」って話すのは、そういうことですよね。
それを今の時代にも持ってきている。

今回の対談で"総選挙"制度について
「たとえば僕が前田をセンターにすると、ファンがそれぞれに異論を唱える。
じゃあ投票して民意で決めたら良いじゃんってことで
…」
みたいなこと言ってました。
アイドルのみならずファンをも一緒にプロデュース(コントロール)するという発想。

彼女たちのことを「ポップコーンみたいなもの」と表現していたのも印象的でした。
人数が居る中で、どれが跳ねるかわからない。
だからそれぞれのメンバーが、それぞれに活躍できる場を設けて
みんながどこかで跳ねるチャンスを作っていると。
自分が思っていた以上に、彼は彼女たちの将来をちゃんと考えていました。

それから前田敦子について。
彼女をセンターにしたとき、彼女は泣いたそうです。
それがAKBでは他に居ない逸材だったようです。
彼女は「AKB的なスター性を持っている」とのこと。
なるほど、前田敦子があんなに売れたのは
AKB的なスター性→AKBのトップに→芸能界がAKBを無視できない→芸能界的にも売れっ子に
という構図なんですかね。
プロデューサーからすればまさに原石、発掘して育てるのが仕事なんだな、と。
(なんで学校の先生って、そこまでやってあげないんだろう)

そして系列の、他のグループは他の人に任せたいとも言っていました。
店長排出という発想。
現状では任せられる人がいないから、彼がすべてを担っているそうです。
グループ毎に色があって良いと考えているようで。
まあそれぞれが同じ色だったら、グループ分ける必要がないですからね。


彼はAKBを通じて、ドキュメンタリーを作っているそうです。
それを聞いて、すべてが腹に落ちた気がしました。
彼が作っているのはAKBではなく、AKBのドキュメンタリーだと。
秋元康のことを、少し好きになりましたとさ。
AKBを好きになるかどうかは別問題)