連休中、しっかり更新しようと思ったのですが
急用とか大雪でてんやわんやしているうちに3日間終わってしまいました…
今日は、先日書いたものをちゃんと整えて、更新とすることにします。

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iPodの登場以来、デジタル配信は順調にその勢力を伸ばし続けている。

一方でCDは売れなくなるばかり。
個人的にはCDが大好きで、その魅力はたくさんある。
アートワークや歌詞・クレジットを含めてのパッケージ商品であること、
手元にカタチとして“残る”こと、所有欲を満たせること、聞くのに手間がかかる(から、愛着沸く)こと。
そんなCDが“世の中”に受け入れられなくなったのは、ただただ寂しい。
(LP→CDの転換期は、もっとたくさんの人が様々な想いを抱いていたのかも。)


確かに「良いものは良い」。
どんな形式であれ、良いものは売れるし、良くないものは売れない(はずなんだけど…)。
重要なのはコンテンツだ。

1曲で3パターンも5パターンもバージョン違いを出したり
いくつも欲しくなるおまけを付けたりして
ファン心理に上手く付け込んで売上を伸ばすアイドルは
配信だけでは同じ売上を上げられないだろう。

原点に立ち返れば、楽曲にすべてを込めるべきなのかもしれない。
とは言え、Deleteキーひとつで消去されてしまうのは、あまりに素っ気無い。


PC、スマートフォン、iPodやiPhone…
音楽プレイヤーとして機能するハードが多様化した分、音楽は身近になった。
CDこそ売れなくなったが、嬉しいことに音楽を楽しむ人口は増えているのだろう。


今や著作権フリーの時代。合法的に、いくらでも転送できる。
そりゃあ違法アップロードが増えるのは当然だ…
権利者が監視してないといけないのだろう。

本来ならば、ユーザーが自覚・自制すべきこと。
でも実際彼らは、そんなことまで考えて音楽を聞いてない。
クレジットが書いてあったところで、見ないし何も考えないだろう。

その風潮を逆手に取って、プロモーションの手段にする人もいる。プロアマ問わず。

一般的には、YouTubeでは何でも無料なのに、わざわざお金払って音楽を聴かないだろう。
そこが音楽への愛情をはかる一つのボーダーなのかもしれない。
良いなーと思っても、わざわざ購入してまで聴きたい曲がないのかも…
売れ筋はどれも似たり寄ったりで、誰が歌ってもミクに歌わせても変わらないもの。
均質化が一層進んでいる気がする。


反面、意外なことにライブ開催数・動員数・収入は増えてるらしい。
なぜだろうか。

どんなにデータ化・無料化が進んでも、
ミュージシャンや他のオーディエンスと同じ時間・空間を共有できるのは“そこ”だけだ。
“みんな”も意外と人間くさく、一緒に楽しみたいのね。

ツールの使い方一つで、誰でも簡単にミュージシャンになれちゃうし、
ちょっとしたことで売れちゃう時代だからこその現象かもしれない。
だったら嫌だなあ。夢もロマンもあったもんじゃない。

生で見て楽しい演者こそ本物だと思っている(音楽に限らず)。
ひいき目じゃなくて、楽曲力、演奏力、パフォーマンス力…
見て、聞いて、感じることができるライブは、それこそ本人の実力が出る。
下手でも良いライブをする人は居る。
無論、プロはそれでお金貰ってるんだから、下手じゃだめだと思うけど。

自分にとっては、ライブは対ミュージシャン・対楽曲への信用の指標になっている。
音源にこだわりが見えるのも面白いし
ライブで気合いや覚悟や経験が見えるのも面白い。


無機質で手軽さが受ける時代なのに、
人間味あふれるライブシーンが盛り上がってるとは…
不思議なこともあるものですね。