相当放置していて、気づいたら12月。時が経つのは早い早い。

もう日本へ帰ってきてバーミンガムが懐かしく感じる日々。12月卒業式には出ないけど、1月に学位記は送ってくれるそうで。これを持って夏に英国へ行こうかのう。冬は寒い&昼の時間が短すぎて損した気分だし。つかもう働いてるし。

 

ということで、9月にはDissertationの結果が返ってきました。どうにかこうにかDistinction!キター!

思いのほか結果が良かったのでビビったのだが、論理性というところが重要なんだと思います(ただメンタルヘルスの専門家が読むとアラが見えるはず汗)。この辺の評価は学部や採点者によって左右されるが、理系に関してはやっぱり明確な根拠に基づいた論証というのが重要なのでしょう。研究デザインについても、なぜそのデザインが成立するのか、飛躍はないのか、など。あと、専門用語の定義をその都度提示することについてもスーパーバイザーにかなり言われました。ええ。

さらに、スーパーバイザーとはディスカッションも結構やりました。しかも1回あたりの時間が長くてしんどかったが。

とりあえず偉そうなことな何も言えないが、無事にパスできて良かったのでした。

みなさんTurnitinというものをご存知だろうか。

簡単に言うと、文献やネット記事などの類似性をチェックするスーパー頭のいいシステムなのである。要はコピペや盗作などをしてないかをチェックするものである。

バーミンガム大学では、エッセイや修士論文などはネット経由でデータを提出するのだが、その際このTurnitinの検閲を受けているのである。

どの程度類似性があるかはパーセントで表示され、似ている文章には画面上でマーカーで色づけされ、どの論文のどの部分と似ているか表示される。イギリスに限らず最近はとにかくPlagiarism(盗作、剽窃)に厳しく、バレたら致命的打撃を受ける。同じコースの同級生があるモジュールの課題エッセイで見事にplagiarismを見破られ、残念ながらfailしてしまった。その後どういう処分になったかは知らないが、修士論文は書いていないので、とりあえず今年の卒業はできない。ああなんということでしょう。

このTurnitinの類似性が高くなれば高くなるほどplagiarismの可能性を疑われるのだが、あくまでこのシステムは「類似性」を測っているに過ぎず、決してplagiarism度合いを測っているのではない。

例えば、Turnitinはクォーテーションで括った直接引用も引っ掛けてしまう。さらに、固有名詞や使い古された言い回しも引っ掛けてしまう。

精神健康度を測る質問紙にGeneral Health Questionnaire(GHQ)というものがあるが、これを記載するだけでもTurnitinは引っ掛けてしまう。さらに、Karasekの心理社会的ストレス因子を表記するとき、Job demand, control and social supportという並びが一般的なのだが、使い古された表現なのでこれも引っ掛けてしまい、○○の論文と被ってるみたいな表示がでる。なので、漠然と類似性のパーセントでは評価できない。そのため、大学のサイトにも、plagiarismかどうかはTurnitinが評価するのではなく、Markerが判断すると表記してある。逆に、類似性パーセントが低くても、まるまるコピペしたなっていうのがわかればアウトである。つまり、Turnitinはplagiarism判断補助ツールなので、「やべーTurnitinのパーセントが高いーどーしよー(; ̄O ̄)」と焦らなくて良いです、plagiarismの心当たりがない人は。

以上Turnitinについてでございました。

8月12日(金)16時が締め切りでした。提出するときは、製本したもの(University centreのPrint Meてとこに印刷したものを持って行ったらやってくれる)2部とweb経由でのデータの提出を行って完了となる。学内学外それぞれ1人(計2人)が採点するため2部提出するのだと思われる。webでの提出はTurnitin(剽窃やコピペを探すためのソフト)でチェックするためであろう。Turnitinについてはどこかでまた触れたいと思う。
修論受付のお姉さんがホリデーで8月頭からいないので、製本したものは受付のお姉さんが再び出てくる締め切り日の12日しか提出できないという不思議なルールがあったが、まあ12日の午前中には提出した。その時点で3人目。つまり残り17人は午後に提出した(と思いたい)。
しかも、web提出も16時が締め切りであったが、そのお姉さんが設定を間違えており、午前4時の締め切りになっていたようだ。さすが英国。12日締め切りギリギリにweb提出しようとした人は焦ったに違いない。
よく自撮りしてフェイスブックに修論書いてる様子をアップしている同級生は12日朝6時に大学で自撮りして「最後まで頑張る」みたいなことを書いていたが、大丈夫だったのだろうか。

提出方法についても学科によって様々で、web提出だけで良いところもあり、慌てないように事前に確認しておいたが良いであろう。
提出するときはもっと感慨深いものかと思ったが意外とあっさりと提出完了してしまったので拍子抜けしたが、とりあえずは結果が出る9月3日まではモヤモヤが続くが、しばしリラックスということで。
それはバーミンガムニューストリート駅でのこと。その日は少し風邪を引いていたのか、くしゃみがよく出た。駅で改札口に向かっている時もくしゃみが出た。そしたら、すれ違ったイギリス人男性が「ブレッシュ」(って聞こえた)とつぶやいた。このお兄さん、ちょっとからかってくしゃみの真似でもしたのかとその時は思っていた。
別の日。これはマンチェスターへ向かう電車の中でのことであった。この日もくしゃみが出る日であった。車内で座席に座っている時もくしゃみが一発でた。すると、隣に座っていたご婦人が「Bless you」(これは確かにこう聞こえた)っとつぶやいたのだ。
「おや、くしゃみをした時ってそう呟くものなの?」
と思ってグーグル検索。すると、くしゃみをした後にBless youと呟く習慣があることを発見。今まで知らなんだ。
由来を調べてみると諸説あるようだが、くしゃみをすると魂が体から抜けてしまうが、Bless youと言うと魂がまた体に戻ってくると信じられてきたものが習慣として残っているらしい。
みんながみんなBless youと言うわけではないが、英国にいたらどこかでは1回くらい言われるはず。
ライアンエアは欧州を代表するLCCであり、ここバーミンガムからも各地へ毎日飛んでいる。留学中は旅行でお世話になることがあるかもしれない。
LCCという点では他の格安航空会社と大差はない。
ただ一つだけ注意することがある。それは「ビザチェック」というステップ。
日本のパスポートはビザなしで多くの国に立ち入りできるけっこう最強なパスポートなのである。EU諸国もある一定期間内の観光目的ではビザが入らないが、他の学生(例えば中国とか)はシェンゲンビザというものを取得しなければならない。なので、日本人は気軽にEUを旅行することができる。
そのため、ネットでチケット予約→チケットを家で印刷→オンラインチェックイン→荷物がなければそのまま搭乗口へ、というのが可能なのである、EU圏の人たちであれば(ここ重要)。
しかし、日本人はそうではない。観光でビザが要らないのは確かなのだが、空港のカウンターで「Visa check」にスタンプをもらわないと搭乗できないのだ。


これは、到着地で入国できなかった場合、航空会社の責任で送り戻さなければならないというルールがあるからしい。なので、そもそも入国できそうにない人はカウンターで確認し、場合によっては搭乗拒否をするシステムである。
印刷されたチケットにVisa checkのスタンプ欄があるのだが全く気付かず、他の航空会社ではそんなこともされなかったのでそのまま搭乗口に突っ込んでいったら、搭乗直前で「ビザチェックしてないじゃん」とはじかれてしまった。日本人はビザが要らないと主張しても聞く耳持たず。
他の人たちのブログを後で見ると、ここで搭乗できなかったというケースもあったようだ。
私の場合は、搭乗口の係員が電話で誰かに確認しOKをもらった。「次からちゃんとスタンプもらいなさい」と怒られたけど。
こういうシステムを採用している会社も他にあるかもしれないのでご注意あれ。