今回紹介する曲は、SEKAI NO OWARI  「花鳥風月」です。



SEKAI NO OWARI 、通称セカオワは私が小学校3〜4年生ぐらいの時にテレビに出てきたイメージです。


当時、あまり音楽に興味がない母が聞いているのを珍しいと思って、なんとなく知ってはいたのですが、ちゃんと聞いたのは中学3年生頃だったと記憶しています。


みんな上履きや筆箱をトランシーバーのように口元に持ってきてドラゲナイ♪ドラゲナイ♪なんてやってましたね😂


最近はなんだか、幼少期の思い出がとても懐かしくなります。


さて、SEKAI NO OWARI というバンドは、ドラゲナイでお馴染み「Dragon Night」、「RPG」「炎と森のカーニバル」などが有名ですね。

絵本の物語のような風景とシビアな現実を混ぜた世界観は多くのファンを魅了してきました。

まさに、セカオワの世界観。


前述の3曲は目に見える形で世界観を表現したMVも相まって、大ヒットしました。


今回紹介する「花鳥風月」は単体のMVはありませんが、花鳥風月が入っているアルバム「INORI」のMVにいくつかの曲とともに流れます。


そもそも花鳥風月という言葉の意味は、


自然の美しい景色。また、自然の風物題材とした詩歌絵画などをたしなむ風流にもいう。


だそうです。


私のイメージでは、花鳥風月は他の曲と比べ、少し異質というか、より写実的な歌詞だと思っています。


歌詞はSaoriさんが書かれています。セカオワは作詞を決まった人が担当という訳ではなく、中には、共同で作られた歌詞もあります。


歌詞は作る人が違うと、もちろん曲の感触も変わってくるので、セカオワのように色々な歌詞が味わえるのは、一つの魅力だと思います。


湿度が低い、涼しくて、星が輝く夏の夜。中学生の私は空を見上げ、田舎の故郷の空にピッタリの曲だと気に入って聞いていました。


ギター、ベース、ドラム、ピアノの基本4ピースに加え、輝く星のような音のタンバリンがアクセントとして入って、非常にシンプルな楽器構成だと思います。


ボーカルのFukaseさんの声も「RPG」に見られるトランシーバーを通した時のような歪みを入れた音響調整が特徴的ですが、この曲は歪みはなく、真っ直ぐ澄んだ、彼のハイトーンな歌声が入っています。


なんだか、

小説を読んでいるような曲なのです。

淡々と。しかし、温かい愛を歌っています。


余談ですが、Apple Musicでアルバムを見ていた時にラブソング集に入っていて、少し驚きというか、これラブソングだったのか!となりました。


私は最初自分で自分に問いかける曲だと思っていたので、ラブソングのイメージがなく、言われてから確かになぁ。と納得しました。


大事な人、それは単に恋人だけではなく、友人や家族、自分への曲でもあるのでしょうね。


では、また。


↓YouTubeリンク


歌詞↓


いつから夜空の星の光に
気づかなくなったのかな 夏の空を見上げる

私は何か忘れていましたか
「さようなら さようなら」と静かに風がささやく

めぐるめぐるめぐる星座のように
消えない夜空の光になれたら
くらいくらいくらい闇の中でも
何も無くさずにここに居られるかな

草木も花も鳥も
眠り夢を見る夜

愛することで得てきたこたえ
悲しいことが一つひとつずつ消えていく

私は何か忘れていましたか
悲しみのない世界であなたを愛せるかな

めぐるめぐるめぐる星座のように
消えない夜空の光になれたら
くらいくらいくらい闇の中でも
何も無くさずにここに居られるかな

大地も海も森も
眠り夢を見る夜

いつまであなたのそばにいられるかな
止まない雨はないと信じて歩けるかな

私は何も忘れたくないの
月が綺麗だねと隣であなたが微笑む

めぐるめぐる真夏の星の下で
愛して憎んで月を眺めたね
忘れないでいつかいつか涙が
枯れる日が来ても夜空の光を

長い長いながい夜
静かに朝を迎える