今回の曲は、King Gnuの「vinyl」

音楽レビューしていきます。


最初Apple Musicで見つけた時に

「何て読むんだ?」ってなりました。

ビニールの綴りってこんな感じなんですね…


ちょうどレジ袋有料化が騒がれた頃のコメントで

「全国で唯一有料じゃないvinyl」

とあって笑えました🤭


この曲、イントロがオシャレすぎて、聴いて10秒でプレイリスト入りしました。


私、曲調がオシャレで、シャッフルのリズムだとすぐ好きになります。

R&Bもすぐ好きになります。

面食いです、ハイ。


イントロの素晴らしさはもう、何を言っても聴いてもらったほうが早いので、冒頭10秒だけでも聴いてください🙇‍♀️


違法感あるサイレン音→跳ねてるドラム→スクラッチ→裏拍でドラム入り→ギターのお洒落フレーズ→はい、好き。


皆さんこうなります。


とはいえ、ボーカルが入ってからも良さは止まりません。


ボーカルがワンフレーズ歌い終わると、ベース主体でメロディの間を縫うように、コードに従った半音上がっていくお洒落フレーズ2が流れるのです。


いや、お前フレーズばっか好きだな。

と言われましょう。


そんなこと、ないです。

そもそも、King Gnuはボーカル二人のボーカル強者軍団です。

そして、二人の声質は全く違うものです。


私的な二人のイメージは、


「蓄音機」な井口さん。

(儚い、細長い、掠れ感)


「ステレオラジオ」な常田さん。

(重厚、尖り、掠れ感)


この二人の比率を曲ごとに変えることによって、曲のイメージが変わるのです。なので、King Gnuはいつも新鮮な曲に聞こえます。

もちろんKing Gnuぽい感じだなとかは残しつつ、似たような曲ばっかり…にはならないのです。


私は今回のような常田さん出力が多めの尖った、大人っぽい、色気のある曲が好みです。


同じく King Gnu「The hole」は、

井口さん寄りですが、ある意味似ている、大人向け感があって対照的だなと考えています。

こちらも大好きですので、また紹介しますね。


MVはお子様には見せられない…

エロティックな常田さんが見られます。何というか、ブリーフに色気を感じたのは初めてです。


私は最初、Apple Musicのみで聴いていたので、MVは後で観ましたが、更にこの曲が好きになりましたね。何度も見れる、クセになるMVです。


感想としては、

自分にも相手にも、愛を込めて、さよならしたい、さよならしてほしいのかなって思いましたね。


ダブルミーニングというか、MVに出てくる女性と男性(井口)の目線を片方づつ、寄り添って見ると、全く歌詞の感覚が違って来ました。


男性側は「自暴自棄」

女性側は「解放感」を感じました。


しかし、歌詞後半に出て来た

「遊びじゃないのよ、貴女とは」

が引っかかっております。


では、また。



歌:King Gnu

作詞:常田大希

作曲:常田大希

貫いて、この心を、思い切り突き刺して。
火照ったままで、知らぬふりはもうやめて。

暇つぶしには飽きたのよ 纏ったビニールを脱がせたいの。
お前の思惑から無邪気に抜け出して。

“さよなら、愛を込めて”

気の済むまで暴れなよ
哀れだろ? むしゃくしゃするぜ
喧騒に上がる煙に飛び込んでいくだけさ
「遊びがないの、あなたには」なんて適当に言葉侍らせて
喧騒に上がる煙に薪をくべろ

今日も軽やかなステップで騙し騙し生きて行こうじゃないか
真っ暗な明日を欺いてさ
誰に向けたナイフなの? 何に突き動かされてる?
苦しいだけの“現実”はもう止めて

“さよなら、愛を込めて”

息を吸いなよ
この街の、有り余るほどの空気を
焦れったいビニールの中から
ストリートへ抜け出たなら
遊びきるんだ、この世界
喧騒、狂乱に、雨あられ
掻っ攫ったもん勝ちでしょ?

さよなら 愛を込めて
思いの丈を着飾って
どんちゃん騒ぎのナイトクラブから
さよなら 愛を込めて
思いの丈を着飾って
繋いだその手は離さないで

意図するなよ
この身など
博打だろ
清々するぜ
激動、時代の坩堝へ
飛び込んでゆくだけさ

“遊びじゃないのよ貴女とは”
なんて嘘で固めたこの夜なら
冗談もご愛嬌でしょ?

暴れ回れよ
哀れだろ?
むしゃくしゃするぜ
喧騒に上がる煙に
飛び込んでいくだけさ
遊びきるんだ、この世界
喧騒、狂乱に、雨あられ
最後の最後には
ニヤリと笑ってみせる