読書感想文全国コンクール課題図書、今日は低学年の部からこちらの2冊。

 

 

 

 
 

 

 

どちらもストーリーとしては、馴染みのある内容でしたが

時代なのかな、これまでとひと味違うな、と感じるところがありました。

 

『ごめんねでてこい』は主人公の女の子、はなちゃんが、しばらくの間おばあちゃんと一緒に暮らすことになるお話です。

最初はおばあちゃんがお土産をくれたり、一緒にお菓子を作ったり、とウキウキ楽しく暮らすのですが、だんだんとおばあちゃんのお小言にイライラするようになってしまいます。

ある日、決定的な出来事があり「おばあちゃんなんて、きらい!」と言ってしまい、そのままおばあちゃんとお別れすることになってしまいます。

 

(ここからネタバレありです)

 

ある日、おばあちゃんが倒れたという知らせが入ります。

はなちゃんはおばあちゃんに「きらい」と言ったことがずっと心に残っており、お見舞いにいくことさえ出来ません。

 

このまま永遠のお別れになってしまうのか?

はなちゃんは謝ることができるのか?

 

「大事な人にはきちんと気持ちを伝えないと、取り返しのつかないことになってしまう。」という思いは、私の中に根付いてしまったものなのかも知れません。

はなちゃんはおばあちゃんに会うことが出来ました。

謝ることが怖いのは、許してもらえないんじゃないかという気持ちと、相手を傷つけてしまったという痛みから来るのでしょう。

まだ小さな子どものはなちゃんの葛藤に、忘れてはいけない大事なことを教えてもらいました。

 

 

『おちびさんじゃないよ』は、小柄な女の子テンちゃんが主人公。

背が低いから何かと子ども扱いされたり、いじめっ子に目をつけられたりするのですが、テンちゃんは「小さいからってバカにしないでよ!」と強気なのです。

自分が背が低くて小さいと言われることに悩み苦しむのではない、たくましさを感じます。

だからと言って、全く気にしていないという訳ではないところが、愛されるのでしょうね。

ただ私は、最後のテンちゃんのこだわりがちょっと理解できませんでした…(^^;)

 

 

ちなみに、低学年の部は4冊の本が課題図書になっているのですが、

今のところダントツ人気は『どうやってできるの? チョコレート』です。

 

特に、男の子は100%じゃないか?と思うぐらい、手に取る率が高いです。

おいしそうな表紙と、興味を誘う題名がいいのかも知れません。

この本以外でも、チョコレートの絵本って人気なんですよね。

 

もう1冊、『アザラシのアニュー』は読む前に貸出になってしまったので、またいずれ紹介したいと思います。