~松脂の寿命~
一昨日、私の松脂が寿命を迎えました。松脂は、摩擦楽器であるヴァイオリンの弓に付ける事によって、より摩擦を起こし、音を出す為にあります。弓の毛替えをした後、松脂無しでヴァイオリンを弾く事は出来ません。
いつこの松脂を購入したんだろ。12年前くらいかな。このあいだのクリスマスコンサートの時にたまたま落として砕け散りました。その後、どんどん砕けていき、写真のような感じに。
松脂も10年以上使っていると、いろいろな事があります。亡くなった千香士先生も、実はこの松脂を使ってくれました。ある演奏会で千香士先生が、「あのさぁ、松脂を忘れちゃったんだけど良いの持ってない?」と言われて貸した事がありました。演奏後に「この松脂良かったよぉ。湿気があんなにあったのにしっかり対応してくれた。ありがとう」なんて言って貰ったりしました。
ある時、PSUの大学オーケストラで私がコンサートマスターを務めていた時に、友達に「松脂を使わせてくれ」と言われて貸したら、皆が「この松脂を使うと上手くなるはずだ。これがクニのシークレットだ!」と言って、こぞって私の松脂を使ってくれた時もありました。その時は恥ずかしかったっですが、嬉しかったですね!
たまに生徒から、松脂の上手い付け方ってどうすれば良いんですか?どのくらい使えば良いのですか?という質問を受ける事があります。
松脂は、同じくらいの分量を毎回使う事が理想だと思います。使いすぎると、雑音が増えます。ですがしっかり使わないと、パンチのある音量、コシのある音が出ません。
コンサート前や本番前に、松脂を沢山使う人がいますが、これは完全にマズイ。たっぷり松脂が付いた弓の為に、最初(摩擦があり過ぎるために)「ギギギ」と音に雑音が混ざる可能性が高くなります。
では、どうしたら適量、毎回同じくらいの分量松脂を使う事が出来るか。
視覚を使って確認すればオッケーです。松脂を使った後、弓を倒して弓の元から毛がある程度白くなっていればOKです。もちろん、松脂を使う度合いは人それぞれ好き嫌いがあると思うので、その色の濃さで毎回判断出来れば良いと思います。
今年最後の更新なので、何か面白い役立つ事を更新したかったのですが、ちょっと専門的になってしまいましたね(^_^;)来年もこのブログを何卒宜しくお願いします!
それでは、良いお年を!Happy New Year!