今回のアルバムは

2017年10月01日ヤプログへ

好きなアルバム その-31 で

アップした記事に

加筆とブックレットのフォト

YouTubeを貼り付け

リメイクしました

 

アーティスト

 ザーズ

 (ZAZ)

 

アルバム

 邦題=モンマルトルからのラブレター

 (原題=ZAZ)

 

 

 

2010年5月発表のアルバム

 

2011年のNHKのBSプレミアムで

藤井フミヤ さん と

元 ちとせ  さん が

パーソナリティーの

「Amazing Voice驚異の歌声」で

紹介されたビデオが

ストリートで楽しそうに歌っている

ザーズでした

 

 

 

さっそく購入したのですが

私にしては珍しく

全曲フランス語のアルバムです

 

ザーズは1980年フランス生まれの

シンガーソングライター

本名はイザベル・ジュフロワ

(Isabel Geffroy)

30才の5月に今回アップの

ファースト・アルバムを発表しています

 

フランスでは

発表翌月2010年6月に

5万枚以上のセールスの

ゴールデンディスク

 

7月から8月は

レコード協会の

CD売り上げランキング

8週連続トップ

 

半年後11月に

20万枚以上のセールスの

ダブル・プラチナ・ディスクとなり

 

カラー写真や蓄音機を発明した

発明家で詩人シャルル・クロス

(Charles Cros=1842-1888)に

因んで名付けられた

グラミー賞のフランス版

1947年設立の財団

アカデミー・シャルル・クロ

(Académie Charles Cros)の

シャンソン・レヴェラシオン

(Chanson Rrévélation)賞を受賞

(感嘆するシャンソンとでも言うのでしょうか)

 

2011年度EU内で

デビューしたフランス人の

最も優れたアーティストにも

選ばれています

 

 

 

ファースト・アルバム発表までの

下積み時代は長く

中部フランスの都市

トゥール(Tours)で

音楽好きの両親の

子供として生まれ

 

5歳から6年間

地元の音楽学校で

クラッシックや音楽理論

バイオリンやピアノを学び

その後ボルドー(Bordeaux)の

音楽学校に入学

 

クラッシック

ジャズやシャンソン

アフロ・ミュージック

ラテン音楽に影響され

 

卒業後は

ダンス・オーケストラ

ラテン・ロックバンド

パリのキャバレー

思いついてモンマルトルの

路上でも歌っていて

気の合ったミュージシャンが

コントラバスやギターで

サポートしたそうです

 

 

 

伝説的なシャンソン歌手

エディット・ピアフ

(Édith Piaf=1915~1963)も

路上で歌っていたことから

ザーズはピアフの再来と言われ始め

 

2009年にはパリの

オランピア劇場で開催された

シャンソン新人発掘コンテストへ

単身参加しグランプリを獲得

 

MTV向けのビデオ・クリップ作成と

アルバム・レコーディングの

道が開けた様で

 

 

 

サード・アルバムには

クインシー・ジョーンズ

(Quincy Jones=1933-)も

3曲プロデュースしています

 

 

 

アルバムに記載の

ステージ・ネームは

ザーズとなっていますが

中にはザズと紹介される事も有り

 

収録曲はカヴァーの1曲(10曲目)

オリジナル10曲と

バージョン違い(12&13曲目)

2曲の合計13曲

 

ザーズのライター名は本名の

イザベル・ジュフロワで

他のライターには

名前以外の情報が

良く解らない曲も有ります

 

 

 

01-通行人

   (Les passants)

ヴィブラフォンの様な音で

物悲しさを感じる出だしですが

明るい感じの曲で

作詞はザーズ

作曲はザーズと

アフロ・ビート系のミュージシャン

トリス(Tryss)

路上ライヴの雰囲気で♪通行人

Zaz à Montmartre Les passants

 

 

02-私の欲しいもの

   (Je veux)

右手2本の指を唇に当て

カズーの様な音で始まり

ホテル・リッツのスイートも

シャネルの宝石もいらない

私の欲しいのは

愛と楽しさと心地よさだけ

と歌っています

作詞はアルバムを

プロデュースした4人の1人で

ザーズに作詞・作曲を薦めた

ケレディン・ソルタニ

(Kerredine Soltani=1976-)

作曲はソルタニとトリス

街角ライヴの雰囲気で♪私の欲しいもの

ZAZ - Je veux (Live)

 

 

03-人生の旅路=重複曲有り-12

   (Le long de la route) =重複曲有り-12

スリー・フィンガーの

ギターで始まる

カントリー色を感じる曲で

作詞はザーズ

作曲はカミエル・ジェロー

(Mickael Geraud)

オフィシャル・クリップ・ビデオで♪人生の旅路

ZAZ - Le long de la route (Clip officiel)

 

 

04-妖精

   (La fee) =重複曲有り-13

明るくウキウキする曲で

作詞&作曲は

アルバム・プロデューサーの1人で

ステージ・ネームが

ラファエルの

シャンソン歌手で俳優

ラファエル・アロッシュ

(Raphael Haroche=1945-で

コンサートへ行って

ザーズのファンになり

他にポール・コトン

眩しい夜の3曲を

書き下ろしています

ステージ・ライヴで♪妖精

Zaz - La fée [Songkick Live]

 

 

05-過敏なあなた

   (Trop sensible)

静かな曲で

シャンソンの香りを感じます

作詞&作曲はザーズ

スタジオ・ヴァージョンで♪過敏なあなた

Zaz - Trop Sensible (Studio version, HD)

 

 

06-喋りに気をつけな

   (Prends garde a ta langue)

歌詞はさて置き

楽し気に聴こえます

作詞はザーズ

作曲はザーズと

ディノ・シローネ(Dino Clrone)

アルバムから♪喋りに気をつけな

Zaz - Prends Garde A Ta Langue (Studio version, HD)

 

 

07-優柔不断

   (Ni oui Ni non)

フラット・マンドリンの様に

ギターが聞こえる

心地よいリズムの曲で

作詞はザーズとケレディン・ソルタニ

作曲はケレディン・ソルタニと

ヴィヴィアン・ルースト(Viviqn Roost)

アルバムから♪優柔不断

ZAZ - Ni oui ni non

 

 

08-ポール・コトン

   (Port Coton)

静かなシャンソンを感じる曲で

曲名はクロード・モネも

荒波を書いた

ブルターニュの海岸が

曲名となっています

作詞・作曲はラファエル

アルバムから♪優柔不断

Zaz - Port Coton

 

 

09-また好きになっちゃった

   (J’aima a nouveau)

静かで楽しそうな曲

作詞はザーズ

作曲はミカエル・ジェロー

アルバムから♪また好きになっちゃった

Zaz - J'aime à nouveau .Translation

 

 

10-私の街で

   (Dans ma rue)

アルバムの中で

唯一のカヴァー曲

エディット・ピアフの

レパートリーで

ジャック・ダタン

(Jacques Datin=1920-1973)が

1946年に作詞・作曲

アコースティックで♪私の街で

ZAZ - "Dans ma rue" acoustique (Edith Piaf cover)

 

 

エディット・ピアフで♪私の街で

EDITH PIAF. DANS MA RUE.

 

 

11-眩しい夜

   (Éblouie par la nuit)

モンマルトの片隅に住む自分

飲んだくれの父親と

4人の子供を養うため

洗濯場で働く母親を歌う曲で

作詞&作曲のラファエル自身

幼少期の記憶なのか

私は聴いていると

胸がジンとする曲です

クリップ・ビデオで♪眩しい夜

ZAZ - Eblouie par la nuit (Clip officiel)

 

 

12-人生の旅路 =重複曲

   (Le long de la route)

アルバムでは

ニュー・レコーディング・バージョンが

収録されていますが

楽し気なライヴを貼ります

ライヴで♪人生の旅路

Zaz Le Long De La Route LIVE

 

 

13-妖精 =重複曲

   (La fee)

アルバムでは

ライブ・バージョンが

収録されていますが

クリップ・ビデオが可愛いので

オフィシャル・クリップを貼ります

クリップ・ビデオで♪妖精

ZAZ - La fée (Clip officiel)

 

 

 

追記-01

アルバム収録曲の

アコースティック・ギターは

英語圏で

ジプシー・スウィング

(Gypsy Swing)や

ジプシー・ジャズ

(Gypsy Jazz)と言われる

 

フランスが起源の

マヌーシュ・スウィング

(Manouche Swing)や

マヌーシュ・ジャズ

(Manouche Jazz)スタイルの

演奏で良く使う

サウンド・ホールが

やや小さめで楕円形の

低音を抑えた硬い音の

ギターを使っています

 

追記-02

カラー写真と蓄音機に関して

アカデミー・シャルル・クロ

(Académie Charles Cros)で

蓄音器を発明した

シャルル・クロスと書きましたが

 

Wikipediaを斜め読みしてみると

1877年フランス科学アカデミーへ

蓄音機の説明論文を送ったそうですが

 

トーマス・エジソンは

同じ1877年7月にイギリス

12月にフランスで特許を取得

翌年3月パリの科学アカデミーで

動作テストに成功した

トーマス・エジソン

(Thomas Alva Edison=1847-1931)の

発明が優先されています

 

カラー写真に関しては

1867年科学アカデミー宛

1869フランス写真協会宛

論文を送っていますが

ルイ・デュコ・デュ・オーロン

(Louis Arthur Ducos du Hauron

=1837-1920)が

一足早く1868年に

特許を取得していた様で

こちらもルイ・デュコ・デュ・オーロンの

発明が優先されているようです

 

お礼

今回も長々と御付き合い頂き

心より感謝と御礼を申し上げます

早朝や夕暮れ時は

秋の気配を感じますが

まだまだ残暑の厳しい日が

続きますので

夏の疲れに気を付けて

お過ごしください