私、リュートリュートと言っておきながらリュートの説明をしていなかったかも、とはたと気づきました。
ルネサンスリュート。弦の数は少ない。たぶん6コース11弦。一番高い弦のみ1本で、旋律弦と呼ばれています。よりメロディが奏でやすいように1本になっています。
バロックリュート。ルネサンス時代のものと比べ、弦の数が大幅に増えます。これはナルシソ・イエペスの10弦ギターの低音弦と同じ役割みたいです。
10弦ギター。6弦より低い低音弦は主にベース音を入れるときに使います。
リュートの中にはこんなやつもあります。
テオルベ、テオルボ、ティオルベ、ティオルボ、それからキタローネなど呼び名はさまざま。バロックリュートよりも低音がさらに出せるように改良したものです。
音色は…。
こんな感じ。長いので、かいつまんで聞いていただければ。
シルヴィウス・レオポルド・ヴァイスというリューテニストのソナタ集です。ソナタと言っても3楽章で終わらず6~7楽章あり、各楽章には踊りの名前であるアルマンド、クーランテ、ブーレーなどあり、実際はスイート(組曲)に近い性格を持ちます。
Weissと書いてヴァイスと読ませるあたりで分かりますが、ドイツ人で、J.S.バッハとも親交があった人だそうです。バッハとも親交があったということで、時代はバロック、リュートもバロックリュートです。
これは今や有名になってしまったダウランドのリュート曲集。ルネサンス時代です。
この前買ったNAXOSのダウランドのリュート舞曲集のCDはA=400Hzで合わせてありましたね。当時はピッチは今よりかなり低かったらしくそれを意識してかA=400Hz。
私はリュートの音を聞くと「なんて豊潤で哀愁ある音色だろう!」と思ってしまいます。もう、すっかり魅了されてしまいました。



