巨人書いたんで、次は阪神の話。

(佐藤輝と黄金時代の行方)


久しぶりにプロ野球の話をしようと思ったのは、満員の甲子園球場での阪神対巨人戦が熱気に包まれたスタンドで、中々面白い試合、白熱の攻防戦だったからです。戸郷投手の見事なノーヒットノーラン達成もありましたが、次は阪神の敗北要因の一つでもあろう、佐藤輝の2軍降格のことです。

(佐藤輝の2軍降格からの未来と挑戦の岐路)

一方、1.5差で首位を走る阪神。阪神の方もここまでの闘い方は首位にいますし、全然悪くありません。その戦いを支えるのは、若手選手たちの活躍だ。でもノーノー敗北にももう一歩勝ち抜くには、ここ一番での佐藤輝の存在が大きいということではないでしょうか。いい控え選手がいたとしても、枢軸が足りないのか。

彼も4年目か…大卒1年目から活躍し、優勝も経験した佐藤は、まさに阪神の未来を背負う男だ。しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではなかったし、今後阪神の顔、プロ野球選手として1流になるか2流以下になるかの瀬戸際に来ているような気がします。

4年目のシーズンを迎えた今、佐藤は正念場を迎えている。岡田監督率いるオリックス時代を振り返ると、高卒入団4年目にホームラン王を獲得したT岡田の存在が思い浮かぶ。T岡田の成績は3~4年周期に「お休み」ブレイクと呼ばれるスランプに陥ることが多く、佐藤も現在その同じエアポケットにいる可能性がある。

 

 

 

 


T岡田は4年目で最大のピークを迎え、その後、30本以上のホームランを打ったのはたった1度(だったと思う…ちょと確認してないけど。2014年24本、2017年31本だったかな…)結局、4年目33本の輝き以上の成績を残すことができず、2流選手のまま「引退間近」を迎えている。

同じ生え抜きのドラ1安達に至っては、日本シリーズから継続して佐藤と同じような失策を今年になってもまたも繰り返し、ベテランとして着実に「敗北」に貢献している。1軍にいるか2軍にいるかもわからない状況だ。

佐藤輝に話を戻しますと、入団した時には近い実力のあった彼らと比較するに、今、彼のような選手が2軍から復活しなければ、今年、彼がプロ野球選手のターニングポイントとなり、1流選手と2流選手の分かれ道になる可能性があります。このままでは、図体だけは大きいけれども、セコイ安打製造機、ちんたら成長もせず守備力でさえポジションを追いやられる彼らと同じような運命を辿ってしまう可能性もある。

かつて阪神にも、なんとか大学の神宮の星、高山という選手がいた。しかし、彼は新人のたった1年しかその活躍が持たず、今は2軍の流行の仕出し弁当屋さんに移籍している。

佐藤輝は、今こそ真価が問われるかも。2軍から這い上がり、チームを勝利に導くことができるのか。彼の未来は、彼の向上の努力と結果にかかっているだろう。

(今後の阪神の課題と未来展望?)

高山なんかよりは、優勝に貢献した佐藤輝はだいぶましだろうが、今日の阪神の敗北などを見ると、もう少しレベルを上げていかないと、連覇はおろか一寸先は闇の状況かもしれません。阪神、今年、優勝は正直難しいとは思っていましたが、いつかの首位中日戦だったか…2勝1敗か何かで乗り越えて、また連覇できるんじゃないかと思いはじめました。
なんだかんだで、ここまで来たように思います。あとは交流戦を乗り越え、後半戦をどう戦うか。

完全トドメの優勝ホームラン男の称号にしては、悲しすぎやしないか。

ガッツ糸原や直球破壊王子渡邊諒は確かにすばらしい選手ですが、主軸、枢軸を担うにはまだ力不足だろう。見立て次第、彼らはぶっちゃけ相手の対応による。「優勝」するための1ピースとしてレベルの高い競争の中で機能すれば、阪神の優勝に貢献できると思います。

佐藤輝、大山悠、近本、中野、森下などなど…かつての黄金時代を彷彿とさせるタレントを揃えている。同じ阪神黄金時代にこれだけのメンバーがそろったのは偶然ではないはずし、運命でもあるはずです。しかし、再度優勝するには、彼らが更なるレベルアップを果たす必要があるだろう。鳥谷や新庄監督や亀山さんはこの偶然でやれなかったのですから。なので、この力を維持しつつ、新人の発掘や外国人の活躍が必要か。ノイジーがもうちょっと覚醒すりゃねえ…

掛布岡田真弓バース時代は、打撃力は抜群だったが投手力は弱かった。皆まちまちでバラバラでした。上司や会社の未熟な経営にも恵まれず、それが全くできなかったわけです。

例えば金本監督時代は、自分の広島時代の不遇を鑑み、特にここらへんの枝葉レベル(ガッツ糸原辺り)だけに競争をうながしたように見えましたが、主軸は育てられず、チーム全体としての戦力が全く揃わなかった。不安定な大山のみ(鳥谷は打線の主軸にはなり切れなかった)周りのスタッフにも恵まれず、全体トータルとしてのチーム戦力(投手力、守備力含め)が揃わなかったのではないか。ボロボロに敗北した。星野のようなやり口ならば、インチキ政治力で、「1年はもった」と思うけれども…

 

ちなみに金本監督の現役時代は、ライバル誰もが2000本安打300本を打てるような選手達に加え外国人との競争にさらされ、阪神在籍時の新井は腰痛ちんたら見事に優勝逃したし(してないけど笑)、いわば広島時代の不遇さが、その采配、育成等々、一番悪い方向に行ったような気はします。

ただ選手達には練習はさせたと思いますけどね・・・

 

ただそれでも僕の見方としては、岡田監督は、金本監督よりも主軸、枢軸を育てるという点においては能力に欠けているという評価です。それは原監督とも同じですが、ホークスや巨人のように、札束攻勢で数うちゃ当たる4軍まである青田買いの人材発掘、編成は不可能だと思います。このような球団は、たとえ上位でも高卒やコネの希望格差が低い人は、ほぼ全く活躍できないだろう。ま、昔の栄光の巨人軍やおもしろかったダイエーホークスの時代とは全く違うと言ってしまえば、それまでです。

 

その点においては、金本監督の方が、その点では指導を継続して胴上げを実現してほしかった。つまり、それ(彼の胴上げ)が果たせなければ、矢野監督は予信であり、お「負け」(おまけ)なのです。ひっそり言いますけど、今後、岡田監督のここらがアレンパを継続できるかどうかの命運を握ってます。

 

 

しかし、完成された選手をいかに活かすかという点においては、岡田監督の方がかなり優れているだろう。ある程度、完成された選手が何人いるかで勝負が決まるかもしれません。その点では、現状の阪神の戦力としては、広島の黄金時代のようにライバル誰もが2000本安打300本を打てるような選手達とはいわないまでも、それに選手個人個人がそこらのレベル近づけるか。打線についてはそこでしょうね。

打線においては、佐藤、大山、近本、中野、森下らが更なる成長を遂げることが必須だ。彼らが2000本安打達成レベルに近づくことができれば、阪神の優勝は確実だろう。

 

そこらがうまくいかないと、阪神常勝球団としての未来は短命に終わるでしょうね。

 

ただ現状の主力選手が成長し、ばっちり揃えば、岡田監督は、選手個々の能力を最大限に引き出す采配を十分期待できる。若手選手の成長が鍵となる今シーズン。阪神は、再度、常勝球団としての未来を掴むことができるのだろうか?

 

期待してます。