「マダガスカル先住民の歌」( 独唱、フルート、チェロ、ピアノ )
は、パルニー* の詩の題材そのものを取り入れた事により、劇的で、
そのうえ官能的に、新しい要素をもたらしているように思われる。
*( エヴァリスト・ド・パルニー、フランスの詩人 )これは、声が主要
な楽器の役割を演じる四重奏の一種。素朴さが作品を支配している。
各パートの独立性は、ソナタ( ヴァイオリンとピアノの為の )で、
より顕著にみてとれる( と、断言できる。)
私は、「ヴァイオリンとピアノの為のソナタ」を書くことによっ
て、本質的に相容れない楽器同士、それらの対比の均整を遠のけ、
ここで言う、この非両立性が際立つ独立性を、自身に強く課した。