ボサノヴァ・ブームを生み出した一連のアルバム達 | musicdivus21のブログ

musicdivus21のブログ

好きな音楽や本、日常等について書きたいと思います。よろしくお願い致します。

 また、先日買った「ボサノヴァ・レコード事典」(2001年 ボンバ・レコード)からのネタです。

 1960年代前半に世界的ボサノヴァ・ブームを生んだ、スタン・ゲッツ(ts 1927-91)参加の一連のアルバムがあります。 抽象絵画を利用したそれらのアルバム・ジャケットが互いに似ているため、私はこれまで良く分かってませんでした。しかし、上のレコード・ガイドによって、初めてタイトルと内容を把握することが出来ました。個人的にはチョット嬉しかったので、紹介も兼ねてジャケット付き音源をアップさせて下さい。

 まず1曲目は、欧米で初めてボサノヴァが広く認知されるきっかけとなったアルバム、「ジャズ・サンバ」(1962)から「デサフィナード」です。スタン・ゲッツが、ブラジル帰りのギタリストのチャーリー・バード(1925-99)と一緒に作りました。白地にオレンジまたは赤の抽象絵画ジャケットになっています。プエルト・リコ生まれの女流画家、Olga Albizu (1924–2005)作です。



 上記アルバムの評判に気をよくしたゲッツが、今度はギタリストをブラジルで有名なルイス・ボンファ(1922-2001)に変えて、アルバム「ジャズ・サンバ・アンコール」(1963)を作りました。バックも全員ブラジル人で、曲は全てボンファ作とのことです。そこから、曲は「サンバレロ」です。パーカッションのリズムの刻みも違うなと感じます。白地に青または水色の抽象絵画ジャケットになっています。



 更にゲッツは、ボサノヴァの創始者の一人である、ジョアン・ジルベルト(g,vo 1931-)らと一緒に、アルバム「ゲッツ/ジルベルト」(1964)を作りました。グラミーの最優秀アルバム賞も受賞しています。そこから曲は、A.C.ジョビン作の「イパネマの娘」です。ヴォーカルは最初ジョアン、次に当時その奥さんのアストラッド・ジルベルト(1940-)になります。「イエスタディ」の次に世界で最もカバーされた曲の一つとされ、ジョアンのヴォーカルをカットしたシングル盤も、グラミーの最優秀レコード賞をとりました。作曲者のジョビンもピアノで参加しています。



 またゲッツとアストラッドは、ニューヨークのジャズ・クラブでのライヴ盤「ゲッツ・オー・ゴー・ゴー」(1964)を出しています。曲は「コルコヴァード」です。ジャケットは抽象絵画から離れましたが、上下のアルバムと録音のダブリがないのか不安でした。ダブリはないということです。



 最後に、2つ上のアルバムの第2集として、ライヴ・アルバム「ゲッツ/ジルベルト #2」(1964)も出ています。曲はボーナストラックから「ヴォセ・イ・エウ」です。ボーナストラックでない曲は、ゲッツ・グループとジルベルト・グループに分かれた演奏になっているそうです。ジャケットは、白地に緑系の抽象絵画になっています。

 

P.S.やはりレコードガイドは必須だなと思いました。本ガイドに感謝です。著者の一人の板橋純さんは、昔ジャズ喫茶「イントロ」のレコード係りで、ブラインドという演奏者当てゲームに大変強かったらしいです。(後藤雅洋「ジャズ・オブ・パラダイス」より) 板橋さんが上の「ヴォセ・イ・エウ」演奏で指摘している、演奏の乱れ?は、私にはよく分かりません。