『キヲク』 | ~No Him No Life~

『キヲク』

ただひとつだけのキヲク
胸の奥にある

色褪せた紙切れには笑顔が残った


君のその優しさに気付きもしないで
何を見てたのだろう


〈振り向けばいつもそこに君が居てくれるような気がした

薄紅ノ雪が舞って
今日も変わらぬ風が吹く〉


まだ上手に笑えなくて


ためらいもなく
好きだなんて言えてしまう君に嫉妬していた

君を好きだと思う気持ちに理由など
何も要らなかった

ふたりなら永遠さえ叶うものだと信じていたね


思い出には出来なかった
伝えたいコトがあった

それはおかしい程簡単で
失ってやっと気付く

それはかけがえのないもの

〈 〉

キヲクの中 探していた



持田香織【Every Little Thing】