『正しい街』 | ~No Him No Life~

『正しい街』

あの日飛び出した此の街と
君が正しかったのにね


君が周りを無くした
あたしはそれを無視した

さよならを告げたあの日の唇が一年後どういう気持ちで
いまあたしにキスをしてくれたのかな


足らない言葉よりも近い距離を好み
理解出来ていた様に思うが

君に涙を教えた
あたしはそれも無視した


可愛いひとなら
捨てる程居るなんて云うくせに

どうして未だに
君の横には誰一人居ないのかな


何て大それたことを夢見てしまったんだろう
あんな傲慢な類の愛を押し付けたり



都会では冬の匂いも正しくない


百道浜も君も室見川もない


もう我が儘など云えないことは分かっているから

明日の空港に
最後でも来てなんてとても云えない



あの日飛び出した
此の街と君が正しかったのにね



【椎名林檎】