先日、23日(土)は
0歳児からのファミリーコンサート。
コンサートの様子は一つ前の記事へ→こちら
以前お知らせしましたが、
ヴィヴァルディの『四季』から
「冬」の全楽章と「春」の第一楽章を、絵とお話付きで子ども向けに企画したコンサートでした。
子どもたちの反応が良く、
やり取りが面白かったです。
こっちもタジタジ
せっかくなので、
少しご紹介したいと思います。
では始まり始まり〜
♪♪♪♪♪♪♪♪
ヴィヴァルディ『四季』
(ソネット邦訳は田島容子訳、日本楽譜出版社のものを参考にしました)
絵:わたし
冬
第1楽章
冷たい雪の中で 寒さに震える
厳しい風が吹きつける
絶えず足踏みしながら走る
寒さのあまり歯の根も合わない
第2楽章
暖炉の側で静かに平和な時を過ごす
雨に濡れる外
…
これ、小学生の時に
「どーこまでーもしろーい♪」って歌ったので、
外は雪なんだと思っていましたが、
la pioggia 雨
となっていますねー
ヴァイオリンのピッツィカートは雨の音でした!
第3楽章
氷の上を歩く
ゆっくりと注意して
転ぶといけない
急いで足を滑らせ 転んでしまう
また氷の上を歩く
急いで走れば 氷は砕けて飛び散った
東南の風 北風
すべての風が争いながら
閉じた扉から入り込むようだ
これこそ冬
でも冬も喜び
…
第1楽章と絵は共通で使い、
風が吹いたところで、透明の絵を重ねることにしました。
ちなみに、この透明のはクリアファイルを切って広げたもの(爆)
春
第1楽章
春がやってきた
小鳥は楽しい歌で春を迎え
泉は西風の息吹に優しく流れる
囁くように
大気を黒のマントで覆いながら
稲妻と雷鳴がやってくる
嵐が静まると
小鳥はまた甘い歌を歌いだす
…
雲は新聞紙で作りました(笑)
絵を作るにあたって気をつけたことは、
「シンプル、かつわかりやすい、
凝り過ぎない」
ことでした。
あんまりここにこだわって演奏を聴かなくなっちゃうのも本末転倒なので、
キーワードだけピックアップして、
冬の1は「寒さ、風」
2は「暖炉、雨」
3は「氷、風」
春は「小鳥、泉、雷」
がわかるように仕上げてみました。
最後にみんなに話しましたが、
この曲はとてもとても有名で、
この先何度も聴く機会があるでしょう
その時に、これは氷の音楽だ、
風の音だ、鳥の鳴き声だ、って
思い出してくれたらこんなに嬉しいことはありません。
私も今回演奏して、
美しいソネット(詩)と出会い、
300年も前、しかもヨーロッパの人が作ったものでも自然の印象は変わらず、
そこにある感動も共通しているのだ、
ということを今更ながら知って
感激しております
我ながら
いい思い付きでした。
今度は夏〜秋をやろうかしらん