高校に週一回教えに行っていますが、

最近学校に行くと、

あの子はどこの大学に合格した、という嬉しい話を聞くことが多くなりました。

というのも、推薦入試やAO入試などで受験した生徒の合否がもう出てきているからです。


自分の大学受験の頃は、AO入試なんてなかった(と思う)し、

推薦入試で受けようという人もほんのわずかで、

(まぁ、普通科と音楽科の違いはあるでしょうけど)

みんなセンター試験を受けて、一般入試を受けるという流れで、

お正月は毎日徹夜で勉強!!な感じだったので、

こんな時期に早々合格が出てしまうのは、なんともうらやましいなぁ、と思ってしまう。


AO入試は推薦入試のようなもので、

小論文とか、面接などがあるのが特徴で、

音楽系大学だと、これにプラス実技と、楽典(音楽理論)、ソルフェージュという所が多いのだが、

ソルフェージュが、聴音と新曲視唱どちらか片方しかなかったりして、

(コールユーブンゲンでも可、というところも!)

一般入試よりは科目が少なくて済むし、

大学によっては、AO入試が毎月あって、

今月合格しなかったら、来月受ければいい、

しかも、点数の足りなかった科目のみの受験でよい、という、

もう絶対受かりますよ、という私大も珍しくない。


特にソルフェージュにいたっては、

大学受験では聴音、新曲視唱は必ずあるから、とみんな必死にやって入った頃に比べれば、

今はやらずに入れたりするため、レベルにかなりの差がある状態になってしまっている。

大学の授業だけではついていけず、家にレッスンに来る生徒もたくさんいるので、

私としては仕事があって嬉しいけど(笑)

大学の先生は相当苦労しているだろうなぁ、と思う。



自分が大学受験してから10年ちょっと、

当時は、大学に入るというのはまず越えなければならない大きな壁であり、目標であり、

それに向かって必死に勉強、そして練習という感じだったけど、

今の時代においては、

大学に行って何がしたいのか、とか、

将来はこういう仕事がしたいとか、

こういう自分でいたいとか、

何かもっと本質的なことをマジメに考えないといけないのかもしれませんね。



しかし、入試に面接があることで、普段から先生方から、

「そんなにボソボソ言ってたら、面接で伝わらないよ!」

とか、

「もっと顔を上げて、人の目を見て話しなさい!」

とか言われていると、それは微笑ましく、頼もしく思ったりします。



がんばれ!受験生!!