こんにちは、MUSICA音楽教室です。
さて今日は、前回
テンポの速い曲や、速いフレーズが思ったように弾けない原因
の続きです。
拍感がない演奏とはどういうことなのか??
では、ご存じ「子犬のワルツ」の冒頭を例にしてお話してみます。
A
楽譜によってスラーの表記は異なりますが、
少なくとも2段目4小節目の♭シまで
大きく1フレーズと感じてよいと思いますが、
では、そこまで突っ走って演奏するのか?
というと、そういうわけではなく、
一般的には下のように音型のまとまりを感じて演奏するのが
良いのではないかと思います。
B
では次に、楽譜のA、Bになぞって演奏をしてみます。
A:1フレーズを一筆書きのように息継ぎなしで演奏
B:要所でとくに拍感、区切りを感じて演奏
なるべくわざと違いが出るように演奏したつもりですが、
自身はもう自然に拍感を感じてしまうため、あまり大きな違いはないかもしれません
Aは音型の区切りや拍感がわかりにくく、
♭シまでの音階も急に出てくる感じがすると思います。
このように演奏すると、
弾いている本人も不安定な感覚になりやすいですし
多くの方はどんどんテンポが速くなってしまいます。
Bは2か所で意図的にわざと拍感を強く感じたため
そこで動作および意識の区切りができ、テンポも安定しやすく
演奏者も安定感を感じやすくなります。
きいていても、わずかに区切りを感じるのではないでしょうか。
※なお、今回は演奏の良し悪しではなく、演奏者の意識に
フォーカスしてお話しています。
拍感のある人は、拍感を感じつつもAのように演奏することも可能です。
拍感とは、その言葉通り「拍を感じる」ということですが、
この曲のように4分の3拍子であれば
青矢印のところが、拍の頭になりますね。
だからと言って、
青矢印のところでいちいちすべて区切りを感じるわけではなく、
フレーズや、曲のテンポに合わせて
区切りの感じ方は変わって然るべきなのですが、
拍感がある演奏は、自然と拍や区切りを感じやすくなるので、
暴走しにくく、フレーズのつながりは意識しつつも
必要な部分でちゃっかり呼吸をしている感じ
に近いですが、
拍感のない演奏は、1フレーズを生真面目に
呼吸せずに無理して歌い切ろうとしている感じ
に近いため、頭の処理や、脱力をする間をうまくつくることができず
暴走しやすく、本人も演奏していて大変です。
うまく伝わりますでしょうか。
「速い曲が苦手」とおっしゃる方の多くは、
1フレーズを生真面目に一息で演奏してしまおうとする
(もしくは動作がそのようになっている)方が多いなと
今までいろいろな方を見てきて感じます。
拍感のある人になり、
拍感や区切りを自然と感じられるようになれば、
「速い曲が苦手」意識はだいぶ薄れるのではないかと思います。
では、
拍感のある演奏には
どうやったらなれるか??
次回はその具体的な練習方法についてお話したいと思います。
それではまた次回。
こちらからも教室にお問合せいただけます。
↓ ↓
ワンレッスンご希望の方を募集しております
大人になってからのテクニック向上を諦めていませんか?
あなたの上達したい!自由に演奏したい!をサポートします。
MUSICA音楽教室
↓詳しいレッスン内容、講師のプロフィールはHPをご覧ください↓
https://www.musicapiano-ongaku.com/
↓お問い合わせは下記から↓
教室はさいたま市北区です。池袋、または上野から電車で30分。
教室は月・水・木・金・土・日 開校しております。
体験レッスンあります♪
他のお教室に通っているけど、セカンドオピニオン的に・・・
基礎テクニックだけ見直したい・・・
という方も大歓迎です。
「御木本澄子氏 正しいピアノ奏法」
「藤本雅美氏 ピアノのためのフィンガートレーニング」
を基礎として、独自の研究結果でのフィンガートレーニング
レッスンを行っております。
テクニックに関するご質問だけなどもけっこうです。
お待ちしております♪
定期レッスンに関しまして
2021年1月は、金曜日15:00~15:30 募集中です。