ロープ

 

最近、NHKのBSプレミアムでヒッチコックの映画をよく放送してくれています。

既に観ているものもありますが、初めて出会う作品も多いので楽しませていただいています。

 

今回は「ロープ」。

初見、前知識なしで観ると本当にいろんなことに驚くのですが、いきなりの殺人シーンから始まり主役の殺人犯のうちの1人がピアニストとは。

知っていたらもっと前に観ていたかも知れませんね。


ピアニストの彼が好んで何度も弾いている曲がありました。

所々に不気味な響きがあったので、この映画のために作られた曲なのかな〜

と思っていましたが、私の知識不足です。

フランシス・プーランクの「3つの常動曲」という作品でした。

 

 

ワンシーンの長回しということに途中で気が付きました。

実験的にこの手法で撮影したとのこと。

まるで演劇を観ているようにスーッと入り込んでしまい、映画にしては時間的には短いのですが、緊張感も持続したままなのでかなり疲れました。

しかし、罪が暴かれた後のピアノのさり気ない使い方で一気に脱力。

報われました。

 

一応、主演はジェームズ・ステュアートなのですが、強力な助演のような立ち位置です。

やっぱりここでも彼は良い人。

さすが「アメリカの良心」と呼ばれていただけあって安定の安心感です。

裏切りません。

40歳にしては少し老けづくりだな〜とは思いましたが。(笑)

 

なんだかヒッチコック作品を制覇したくなってきました。

が、その前に。

今回の宿題はプーランクのお勉強です。