いつもは舞台のことを書くけれど

好きなアーティストはと聞かれたら

僕は「中島みゆき」さんと「家入レオ」さんがとにかく好き❤

そして、そんな中島みゆきさんのConcertに

行くことが出来ましたー(*/ω\*)キャー!!






みゆきさんのConcertは

2016年の「一会」以来の念願のConcert!

2020年にはラストツアーと銘打った
「結果オーライ」を行っていましたが、残念ながらコロナの蔓延により8公演で終了。
そのため、中島みゆきさんのConcertは4年振り

とても感慨深いものになりました


舞台セットは最初どこかシンプルで

昔は工事現場のようなセットであったり

後ろに観覧車みたいなのがあったりと豪華だったが

今回は背景にはカーテンが掛かっており

衣装チェンジもさほどなかった

そして「歌会」がはじまる


セットリスト

1:はじめまして

ラストツアー「結果オーライ」の最後に歌われた歌で

みゆきさんのConcertでは2連続で歌を歌うことは滅多にないなか、最後の曲を最初に持ってくるという粋な演出

”はじめまして 明日    はじめまして 明日

あんたと一度を つきあわせてよ”


2:歌うことがゆるされなければ

ラストツアーのことや今回までの4年間のことを考えての選曲

元々難民キャンプを元につくられていたけれど

今回とても考えさせられた曲でもある

”何度でも編み直す物語

歌うことが許されなければ 私は何処へゆこう

歌うことが許されなければ 私は何処へゆこう”

聴いた瞬間、一気に涙があふれでてしまった


ちなみに、今回(恒例の)歌詞を間違い

2番の「本当の”願い”は風の中」を1番と同じく「本当の”心”は風の中」とうたってしまい

一緒に歌うコーラスの杉本和世さんと歌詞が違ってしまった

歌い終わったあとに「かずちゃん、ごめんねー」と言い

「このコンサートではたまに二か国語放送でお送りする場合がございます。副音声と思ってお楽しみください。」

とおどけてみせてみんなを笑わせた


3:倶に

コロナ以降、病院のニュースが度々流れてきたことを機に

医療が身近なものになったここ数年ということで

医療関係の作品として歌われた

「医療関係の方がいらしたらくつろげないかも」とおどけたあとにこの歌はとても響いた

”倶に 走り出そう     倶に走り継ごう

風前の灯火だとしても  消えるまできっちり灯っていたい”

↑ここのフレーズがとても好き


4:病院童

「病院は今まで遠い存在で外国のようなもの」と言うみゆきさんが歌う病院童

”病院は戦場だ  病院は外国だ

まさか過ぎる人生が 行ったり来たりする”

ところどころ赤いランプがまわる演出も面白い


5:銀の龍の背に乗って

病院といえばのこの曲

ベストアルバムでのライナーノーツにて

「たった一人で命に直面する重責の孤独。せめてもの援護をしてくれるようにと、命の水の化身でもあるところの龍に頼み事をしたかったのです」

この歌は医療ではたらく人たちへの応援歌でもあると感じラスサビの

”銀の龍の背に乗って”

を何度も歌うことにも意味があるように考える


6:店の名はライフ

1977年の歌でこの歌会のなかでは

1番古い歌かな

昔の店が潰れて街がどんどん変わるなか

実在する(した)店の歌を2曲で

最初は北海道の喫茶店「ライフ」から

今まで3階建ての喫茶店と勘違いされてる方が居るからということで

今更ながらの歌詞解説で

1階は自転車屋でその横の階段をのぼった

2階がライフ

3階は屋根裏だからなんにもないの

とおどけながら言う。

たしかに、僕も最初は三階もある喫茶店を想像してたが、ちゃんと歌を聴くと言う通りだったわ

”店の名はライフ 3階は屋根裏

怪しげな運命論の行き止まり”

フフフ


7:LADY  JANE

こちらは今も経営してるBarで

みゆきさん曰く「あと3回台風がきたら潰れそうなところ」

今回、実名の店の歌を2曲やる理由の大きなところは

この歌にあったのだ

「結果オーライ」が2020年の2月におわり

その歳の10月にバンマスを務めていた

小林信吾さんがお亡くなりになった。

だから、今回バンマスを付けずにコンサートをおこなう”永久欠番”のようなポジションをつくったのだ。

(だけどバンドメンバーが放し飼い状態になるから牧羊犬としてコンダクターの瀬尾一三さんがいると説明ありw)

そして、「LADY JANE」には小林信吾さんのピアノソロの場所があるため、一緒に歌いたいというおもいから、1部を切り取って小林さんのピアノで歌う時間があった。

そのあいだは誰もいないピアノにスポットライトがあたり、そこに小林信吾さんがいるかのようで

とても特別なコンサートになった

”LADY JANE 店を出るならまだ

LADY JANE 暗いうちがおすすめです

日常な街角”


8:愛だけを残せ

その小林信吾さんを想った歌にもなる

「愛だけを残せ」

最初のサビをコーラスの3人が歌い

みゆきさんはAメロからはいる

ここまでで涙腺が枯渇しそうなくらい泣いてました

”愛だけを残せ 壊れない愛を

激流のような時の中で

愛だけを残せ 名さえも残さず

命の証に 愛だけを残せ”


このあとは

お便りコーナーのまえに

中島みゆきのわがままコーナーといって

客席を10秒間あかりをつけて

みゆきさんが観客のみんなに目を向けてくれる時間

これは初の試みであるが

人に寄り添いたいと思うみゆきさんだからこそ

すてきな試みだとおもう

そして、今回は珍しくお便りコーナーで休憩にはいる

ゆるーい演出

TOUR2010から間に休憩をはさむようになり

今まで「夜曲」「風の笛」「女神」と壮大な歌で1幕をしめていたが

あえてそれをやらないのは「歌会vol.1」だから?

斬新すぎて笑った


そして、休憩にはいったが

みゆきさんの人気には幅がひろく

男性用トイレの満員だこと💦

舞台や他の方だとめったにないと思いつつ

トイレだけで20分もすぎてしまった


9:ミラージュ・ホテル

2幕は夜会メドレーからはじまる

夜会=コンサートとは違い、芝居をしながらストーリー展開しつつ歌うミュージカルに近いような存在だが、歌は歌としてあるため別物である

最初はvol.13「24時着0時発」vol.14「24時着00時発」から

※ココ最近は同じ作品を2回やるがどこか演出や歌を変えて上演ことがおおい

作品の肝となる”ミラージュホテル”摩訶不思議さを醸し出す歌詞がめっちゃカッコよくて好き

ミラージュホテル この鍵は有り得ない部屋の番号

ミラージュホテル それはもしやあると疑えなくもない

この夜会メドレーから後ろのカーテンが開き、それぞれの場面が映し出される。そのために1幕は控えめにしてたのかとようやく理解。

「ミラージュホテル」ではホテルのドアが並んでいた


10:百九番目の除夜の鐘

Vol.15「夜物語~元祖・今晩屋」vol.16「夜物語~本家・今晩屋」から

森鴎外の山椒大夫を元に後悔により彷徨う魂を描いた物語で

僕が初めて行った夜会も16である

今回も背景にはお堂が建っていた

寺が身近な自分にとって除夜の鐘がリアルだった

優しきものほど傷つく浮世

涙の輪廻が来生を迷う


11:紅い河

Vol.7,vol.9,vol.17「2/2」から

四半世紀にわたり再再演を繰り返す人気作品

しかも、新曲や演出を変えて見方を変えてゆく面白さもある。

日本とベトナムが舞台で、アジアテイストを感じさせる紅い河はめっちゃ覚えやすくて口ずさみたくなる歌で実際に口ずさんでいるw

ちなみに、背景は竹林が広がる

流れゆけ 流れゆけ あの人まで

さかのぼれ さかのぼれ あの人まで


12:命のリレー

「24時着~」にもどって命のリレー

この作品は宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモデルにしていて

コンサートでも背景が満点の星空になりそれが舞台→客席へと広がって

曲が終わると蒸気機関車の走る音が響き渡る

この一生だけでは たどり着けないとしても

命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ

輪廻転生ものが多いみゆきさんのうたのなかで

いちばんストレートかも


13:リトル・トーキョー

Vol.20「リトル・トーキョー」から

今回の中でも1番ノリのある曲だが

まだCD化はされてない貴重な作品!

※アルバム収録希望

手拍子あり、ダンスありで盛り上がる作品

今までコンサートで踊るなんてことは無かったから

70歳超えて新境地にはいる中島みゆきさんの凄さを感じた瞬間でもある

ここはトーキョー リトル・トーキョー

東京には無いトーキョー

帰れないすべてが ここだけにある


14:慕情

夜会メドレーがおわり歌会へ戻る

倉本聰さんの話からはいり、全話の台本が送られてきたなかで書き上げた「慕情」

まだ寄り添える相手もいないけど

このラブソングにはいつも涙される

※昔は失恋の女王と言われてきたけれど、いまはラブソングが多くなった印象で、その代表かも

もいちどはじめから もしもあなたと歩き出せたなら

もいちどはじめから  ただあなたに尽くしたい


バンドメンバーの紹介

そういえば、コーラスの石田匠さんは先日足の癌を公表して

そのためか座ってのコーラスとなった

よくなることをいのるばかりです

瀬尾一三さんは牧羊犬として紹介されましたw


15:体温

ニューアルバムから

吉田拓郎さんがコーラスをやった歌で

ノリはいいが歌詞がとても現代的でありみゆき節もある

面白い作品で聴きかえしてしまう作品でもある

いつか生で吉田拓郎と歌うのがみれるかしら

体温だけが頼りなの

体温だけが全てなの

流れゆく移り変わりをこわがらせないで


16:ひまわり”SUNWARD”

やはりコロナであったりロシアとウクライナであったりを感じて選んだのか

背景に広大なひまわり畑を思わせる光が差込み

終盤へと向かう

たとえ どんな名前で呼ばれる時も

花は香り続けるだろう

たとえ どんな名前の人の庭でも

花は香り続けるだろう


17:心音

ラストは新曲から

70にしてアニソンデビューしたみゆきさん

ラスサビの背景には「アリスとテレスのまぼろし工場」の映像も流れ

ラストは青いあかりの中アカペラ(?)で歌うのが

かっこよかった

未来へ 未来へ 未来へ

君だけでゆけ

この歌の前に挨拶があり

「私は今この瞬間を生きていきたい」というような言葉をのこしたため

「未来へ」がより特別なものになった


18:野うさぎのように

アンコールは2曲

「野うさぎのように」は1988年の歌だが

今回は「リトル・トーキョー」版の振り付けで歌い

ウサギの耳をやったり

ぴょんぴょん飛び跳ねたりと可愛らしかった

野うさぎのように 髪の色まで変わり

みんなあんたのせいだからね


19:地上の星

アンコールラストは打って変わってかっこよくきめる

もうすぐプロジェクトXも再スタートするし

コロナでの医療関係もそうだが

震災で復興にむけてがんばる方々への応援歌に繋がったかと思う

最初の頃聴いていてなにを歌っているのかよくわからなかったが

歳をとるにつれて働くが身近になるとよりこの曲が響いてくる

つばめよ高い空から 教えてよ地上の星を

つばめよ地上の星は 今どこにあるのだろう


こんかい、

映像作品から6曲

70年代の曲が1曲、80年代の曲が2曲

90年代が2曲

と比較的新しいうたが歌われていた

歌会ということで新しい演出も交え

今までにないコンサートを観れたようにかんじる

そして、新境地のなかがんばる

みゆき様のすごさを改めて感じさせられた

Vol.1ということは今後はコンサートは

歌会としてつづけていくのだろうか

夜会、夜会工場のようにシリーズとしてやっていくのか

今後が楽しみである°・*:.。.☆