テロ事件とオーディション
いつもお読みいただいてありがとうございます。NYでテロ爆破事件がありました。ちょうどオーディションがあったのですが、早めに家を出たおかげでなんと2時間前にスタジオ近くに到着しました。せっかくなので、コロンバス・サークルにあるホールフーズのデリで熱いスープとお惣菜、それにカフェラテを買い、オーディションの予習をしました。54丁目にあるスタジオは初めて行く場所でした。普通のオフィスビルの12階にあるのですが、エレベーターで12階まで上がってもそこには指定されたスタジオはなく、「???」と思って受付のおじさんに聞くと奥の階段を一回上がるように言われました。階段を登るとそこには小さい劇場と、penthouseという名前のスタジオが幾つか並んでいました。指定された部屋の前に行き、サインアップシートに名前を書き、廊下で待ちました。それら一つ一つの事をこなしながら、「慣れ」を感じて嬉しくなりました。2014年に一ヶ月間NYを旅した事がありました。その時、幾つかのオーディションを受けましたが、オーディションのアポの取り方にも四苦八苦しました。会場についても、どの部屋かわからずさらに英語もダメだった私は、質問して答えてくれても何を言っているかわからず困惑するばかり・・・でした。小さな事かもしれないけれどそういう小さな事を気にしなくなればなるほど、オーディションそのものに集中できるので、慣れは大事だなと思いました。そう思うとたとえ準備不足でも、ひるまずに挑んできた日々というのはそれなりに意味があったなと思ったりしました。しばらくすると、オーディションルームから男性が出てきました。「Hi, how are you?」と声をかけると、「オーディションに来たの?」と聞いてくれたので、「そうだ」と答えました。アポイントメントの時間を伝えると彼が手元のリストを確認し始めましたが、そこには私の名前がありませんでした。その彼が、「じゃあちょっとDirectorに確認するから待ってて。」と言ってくれました。その時が12時20分頃で私のアポは12時45分でしたが、繰り上げで12時15分のグループの最後に入れてもらう事になりました。「Perfect, thank you.」そうお礼をいうと、トイレを見つけてダンスウエア、ジャズシューズに着替えました。このダンスシューズは以前初めてコールバック(オーディションに受かって次の審査に呼ばれる事をそういう。)をもらった時に履いていたもので、そう思うと「なんか縁起がいいな。」と思えて心が落ち着いてきました。その時はコールバックのオーディションの演技審査の後、キャスティングされたのでした。(その時の記事はこちら)自分にまるで魔法をかけるように靴ひもを丁寧に結んでいきました。ここまで予想外の出来事ばかりでした。特にオーディションリストに名前がなかったりすると、「あれ?確認メールが行かなかったのかな?」「もう、これでディレクターの印象を悪くしたら無理だ。」と(?)勝手に相手の気持ちを推し量って暗い気持ちになるのですが、不思議なほど落ち着いていて、自分の事に集中できていました。「ペントハウス」の名の通りビルの最上階に作られたスタジオは吹き抜けに近いほど天井が高く開放感があったからかもしれません。続く