【おばあの最後の言葉】
沖縄出身の
天描画家の大城清太さんが
高校一年生の時、
おばあがずっと入院をしていた
ある日学校の職員室に母から電話がかかってきて
「おばあが危ないから早退してきなさい」
と言われた
病院で
おばあは目をつぶって
吸入器をつけて
スーハー
スーハー
していた
おばあのベッドの周りには
家族が囲んでみんな泣いていた
清太さんが
病院の部屋を
ガラガラって
開けたら
ずっと目をつぶっていた
おばあが
自分で
酸素吸入器を取って
清太さんの方を向いた
おばあは
ニコって笑って
「ちょっとおいで」
「清太に伝えたいことがあって
おばあは待っていたのさ」
おばあは、
「しあわせになりたいか?」
「もちろん」
おばあは天井を指差しながら、
「伝えたらおばあ は ''上'' に行くからね」
おばあは
「好きなものある?」
「サッカー」
おばあは清太さんの手を取って
「そしたらね、あんたが一番好きなもので、あんたがやらなければならないものがある」
「あんたの好きなことで、たくさんの人を喜ばせてごらん」
「たくさんの人によって与えた喜びは全部自分に返ってくる」
「後ろを振り向いた時、
いつの間にか
しあわせになっている」
よくわからない、、、
「聞きなさい」
「もし好きなものを見つけた時に絶対にやってはいけないことがある」
「それは親や兄弟や先生や友達に言わないこと」
「絶対」
「みんなにはわからないから言っても意味がない」
「好きなものを見つけたら自分のためにやりなさい」
「好きなものをだんだんしていったら
磨かれていって、」
「好きという言葉が、才能に変わる」
「変わった瞬間に変化が起きる」
「世の中に必要とされる」
「お願いが多くなる
「お願いが来たら絶対に断らない」
「好きなもので、相手を喜ばせたら
才能は役割に変わる」
「好きなものを見つけられない人は
何のために生まれたかわからないで
死んでいく」
「どういう役割があるかわからないまま」
「好きなものたった1つでいいから
人を喜ばせることが出来たら
「それが唯一のしあわせになる方法だよ」
おばあは
「じゃあ 行くね」
ニコってして
「バイバイ」
といったら体の力が抜けて
心電図の鼓動がとまり、
おばあ は「上」に行った。
僕の好きなことってなんだろう、、、