クラシックの壺さまざま。シリーズ第2回はホールの音質について書いてみます。
首都圏のコンサートホールについて、筆者なりに格付けしてみました。
クラシックのコンサートが開かれる機会の少ない処もありますが、
好奇心から行ってみたところも多いです。
「Sクラス」
音響・雰囲気・安心感、すべてにおいて満足度高い
・サントリーホール(大)
・川崎ミューザホール
・横浜みなとみらいホール(大)
・東京文化会館(大)
・トッパンホール(江戸川橋)
筆者は特にトッパンホールを高く評価しています。
ピアノソロを聴くならここが最高です。
上野の文化会館は古いですが、温かい良い音響です。
去年の秋、ブロムシュテット指揮のチェコフィルの東京公演を3回聴きましたが、
オペラシティー、サントリーホール、そして東京文化会館とすべて違うホールだったのです。
同じオケとは思えないほど、ホールによって印象が変わってしまうので、びっくりしました。
♪♪♪
「Aクラス」
音響・雰囲気・安心感、すべて平均以上
・浜離宮朝日ホール
・第一生命ホール
・府中の森芸術劇場
・葛飾シンフォニーヒルズ
・川口リエラ
・紀尾井ホール
・横浜みなとみらいホール(小)
・紀尾井ホール
・三鷹市芸術文化センター
・彩の国埼玉芸術劇場(与野本町)
・墨田トリフォニー
・新国立劇場
郊外にも、意外と頑張っているホールがあります。
特に、与野本町のホールは中々気に入っています。
良い演目が頻繁に掛かるのも分かりますね。
筆者は、例えば同じ演目がオペラシティーと与野の両方で催される場合、
迷わずに与野へ行きます。
♪♪♪
「B-1クラス」
音響に問題があるホール
・サントリーホール(小)
・文京シビックホール
・調布グリーンホール
・自由学園明日館
・NHKホール
・王子ホール(銀座)
・青葉台フィラホール
・東京文化会館(小)
・大宮ソニックシティー
王子ホールはデッド過ぎますね。
小さいホールで、どうしてあのような音響に設計したのか理解に苦しみます。
サントリー(小)、文化会館(小)も王子ホール程ではないですが、デッドです。
小さいホールは、そういう設計の方が好まれたのでしょうか?
♪♪♪
「B-2クラス」
雰囲気に問題があるホール
・きゅりあん(大井町)
・杉並公会堂
・日比谷公会堂
・東京国際フォーラム・ホールA
これらは、そもそもクラシック向きではないですね。
国際フォーラムAは5,000人も入るのですよ。
日比谷公会堂はいまや時代遅れですが、今やアンティーク・ホールとしての価値はありますね。
♪♪♪
「B-3クラス」
座席によるバラツキの大きいホール
・ハクジュウホール
・東京芸術劇場(池袋)
・オペラシティー
・オーチャードホール
ここにあげたホールで聴く時には、座席を注意深く選ばねばなりません。
そうでないと、高いチケットが失望に変わります。
池袋の芸劇で、インバル指揮フィルハーモニア管のマーラーを連続して聴いたことがありますが、
その時に座席によってまったく違う印象になりました。
この演奏会は良かった・・とか悪かった・・・という感想のかなりの部分が、
ホールや座席選択のせいかもしれないと分かってしまった時は、本当に愕然としました。
いやぁ、ホールって楽器の一部みたいなものなんですね。
では、また。
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