Pūt vējiņi (風よ吹け) ラトビア | Music Overdriveのブログ

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少し前のことだが、NHKで 「ラトビア100年物語~歌と踊りでつないだ誇り~」 という番組をやっていた。

 

以前記事にした 「アルヴォ・ペルト Theatre of Voices」 のアルヴォ・ペルトはエストニア人であったが、ラトビアはエストニアと同じバルト三国のうちの一つ。

 

ラトビア(バルト三国)はソ連(ロシア)に占領され、ドイツに侵攻され、その後またソ連に併合され、長く他国の統治下にあった。

そんな状態でも、「歌と踊りの祭典」 を開き、それぞれの民族のラトビア衣装を身に着け、歌を歌うことでラトビア人としてのアイデンティティを守り、自分の国の誇りを保ち、独立を信じてきた。 

 

ただし、祭典は認められていたものの 「自由」 や 「独立」 という言葉を使うことは禁止されていた。

禁止された環境でも自分たちの独立・自由の想いをはせた歌が 古くからうたわれている民謡 、 「Pūt vējiņi (風よ吹け)」。

 

歌詞(抜粋): 
 どこの飲み屋で飲んで 誰の子馬を だめにしたっていうんだ
 俺は自分の金で飲んで 自分の子馬を走らせたんだ

 

「自分の金で飲んで 自分の子馬を走らせたんだ」。 この部分に「自由」 という単語を使わなくても、自由への憧れと主張があるように思う。

 

この曲の美しいハーモニーに、そんな背景を知ったうえで聴くとなおのこと胸に染みこんでくる。

「歌」 の力。

 

Pūt vējiņi (風よ吹け)

 

 

 

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