◉ 楽譜に間違いを見つけたら、気づいてほしいこと
こんにちは。Digital Music Labo 音楽講師・森本です。
これまで皆さんが目にしてこられた楽譜の中に、間違いを見つけたことはありませんか?
例えば、
拍数が合わない。
音が違っている。
臨時記号が抜けている。
大譜表括弧が消えている。
などなど...。
本当はあってほしくない間違いですが、実はどれも、よくある楽譜の間違いや抜け(誤植/ミスプリ)です。
そして、これらを見つけた時の反応は、見る方によって実に様々。
間違いなんて信じられない!と驚いたり、偽物ではないかと疑ったり。。
楽譜に間違いを見つけると、なんとも不安な気分になってソワソワしてしまいますよね。
でもどうして、こんなにソワソワしてしまうのでしょう?
それは、思い込みがあるからです。
楽譜は常に正しい
と、思っているから。
私は楽譜制作編集者として、10年以上にわたって、1000冊以上の楽譜制作に携わってきました。
そして、断言することができます。
楽譜は、人の手が入って作られたもの。
間違いがないとは、全く言い切れない(笑)
それは、現代のソフトウェアを使った楽譜制作のせいでも、
大昔の銅板印刷や判子で作られた古い楽譜だからでも、ありません。
もちろん、間違いはないに越したことはありません。
そして現場は、もちろん、誤植がないように作ります。(そのために、技術者と編集者と専門家が集まって、何往復も校正というチェックをくり返すのですから。)
それでも、人の手が入っているということが、どれだけ不確かなことであるか。
『完全』『完璧』は、残念ながら、保証できないです。
そして、それはただ単に間違いがあるかないか、だけの話ではなく、
人の手が入るということは、『意思が入る』ことでもあります。
あるいは『恣意的』になることも、あるということです。
本来、楽譜を使うときには、その部分を押さえておくのが、大前提だと思っています。
楽譜は、間違うことがある。
『楽譜は常に正しい』と思うこと自体に、危うさがあるのではないでしょうか。
そういう視点に立つと、
楽譜通りに弾く
ということも、ずいぶんと話が変わってくるように思います。
昔よく先生に言われたという方も、私だけではないかもしれません。
楽譜通りに弾きなさい。
でも『楽譜は常に正しい』の前提が崩れるならば、楽譜通りに弾くことを求めるのは、どの部分なのでしょう?
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欧米で専門に学び、ヨーロッパ&アジアの音楽指導の先端に触れながら、
楽譜編集者としてもこれまで1000冊の楽譜作りに携わってきた、指導歴20年の音楽講師。
これまで講師 もりもとが英国で培ったもの、音楽生活、音の楽しみ方、ピアノ指導、
そしてアジア圏に滞在して触れたさまざまな体験も交えながら、つづっています。
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