家造りに暗雲。

いや、家造りじゃなく、その前提となる、引っ越しに暗雲なのだ。

もともと私の夫はかなり前からメンタル不調である。元々人嫌いで、人様の視線を極度嫌う。コロナ前から、帽子を深く被り、鍔で顔をかくし、メガネとマスクで出掛けていたが、そこに不定愁訴が加わり、ああだこうだと、具合が悪いを連呼している。大病院で検査もして貰った、脳神経外科でも見て貰った。でも、なにも見つからず、偏頭痛の薬だして貰ったが、飲まず(医者にはよく効いていると嘘をいう)。そして、具合が悪いといって引きこもる。

日常と違う状態になるといっそうひどくなる。

私の両親の葬式の時は、その都度ひどかった。いや、その前の入院とか施設入所とか、それだけでもだめなのだ。


さて、引っ越しの日程がきまり、少しずつ断捨離をかねて動いている。まじに私がそれを始めたら、夫がまた不調だといって引きこもり始めた。困ったことに夫の部屋が一番広く、かつ彼はなにかと買い込んで忘れる。防災グッズとか、収納便利グッズとか、健康グッズとか。その時のマイブームのものを、これでもかと買って、その辺に放り投げて、忘れる。いまや、自室以外に二階の一部屋も占拠されている。

全部捨てる!と言っていたが、作業は私である。最終的には業者を頼むので、まずは選別なんだが、これも困っている。私まで動員して、自分の趣味の収集物をファイリングしたものも捨てるのだそうだ。かれは二階のその部屋のを見もしないで言う。

捨てるのは何とかする。

とにかく困るのは、引っ越し作業のビークの2日間、「具合が悪い、医者につれてってくれ」大騒ぎしないかということ。

実は母の手術や父の入院の日にそれをやられている。

勤めていた時期にもやられたので、仕事と両親のことプラスそれだったので、まいった。

夫はそういう状態の人なのだ。

家造りに1ミリも関与せず、「もう、この家もリフォームじゃ追い付かないし、俺はすぐ死ぬからともかく、おまえはまだ20年は生きるから」と建て替えは納得している。私のためと言いたげなところは、カチンと来るが、お金は全額私が出すのでまあ、なんとでも言え。


ということで、荷物整理を一人で頑張って、現在腰痛がひどくなって困っている。

夫も引きこもりになってて、困っている。


負けるもんか。これまでやりこなしてきたんだから、今回も何とかやりこなす。

肝っ玉母さん(婆さん)のエネルギーなめんな。ということにする。