『医療・生命の倫理』


《安楽死》を題材に
授業する学校が多いだろう

救急医療、出動の早まり
などによって
助かる命が増えた

しかし、その反面
様々な管につながれ
生かされている命も多い

見込みがない事に
諦めた家族は
その人を想い
「管をはずしてくれ」
と、言う

はずしたら殺人罪になる

医療関係の人間が
第一に思う事がこれだ

医師をはじめ医療スタッフは
命を救う手助けの為
日夜、頑張っているが

悲しいかな…
保身を考えてしまう



繋がれたままの
その人は
何を思っているのか…

早く、楽になりたいか

医療費を考えるのか

奇跡を願うのか


認められたとしても
安易に、はずせない

本人が望まない医療は
適切な医療とも言えない



《安楽死》は
日本では許されていない

命を救う医療

残された命の意義を
第一に考える医療

患者様の意思を
優先にする医療


その、医療が
命を断つ事に加担する

この事に《安楽死》の難しい面がある



私自身が管に繋がれ
無理矢理、生かされるなら
最初から遠慮したい


しかし、子供なら
…管に繋がれたままでも
生きていてほしいと願うだろう


悲しみのピークに
後悔した後に
私はこの手で
はずしてしまうだろう



つらそうな母を見てると
注射でもして
少しでも早く
心臓を止めてほしいよ

白血病で
あと、わずか
と告知された母を持つ
親友の一言は重かった