誰でも輝ける

 

 パリパラリンピックも大詰めを迎えている。

 「パラスポーツ」における日本の第一人者とも評しがたい車いすテニスの元選手・国枝慎吾、その後継者としてパリでは小田凱人が力戦奮闘をしている。

 今回はそんな、車いすテニスに関する楽曲を紹介する。

 

Spark/詞・曲:家入レオ 編曲:CHRYSANTHEMUM BRIDGE

 

アニ×パラ

 NHKでは「アニ×パラ」という名のアニメーションを通じて、パラリンピック競技の魅力や、障がいを持つアスリートたちの活躍を知ってもらうことを目指して放送されている5分間のアニメが存在する。

 この「アニ×パラ」の第3弾として紹介されたスポーツが「車いすテニス」であり、国枝慎吾であった。そして、その主題歌として家入レオが書き上げた楽曲がこの「Spark」なのだ。

 

↓↓公式サイト↓↓

 

テーマより大きなことを歌う

 家入レオについて当ブログ記事では幾度となく書いているが、周囲との乖離や葛藤を抱えた時期が多くあり、近年もその時期をボランティア活動などで乗り越えたようだ。

女の子だから、とか 男の子だから、とか そろそろうるさいな

私は私だし 僕でもあるし 気分次第

(歌詞より引用) 

 そんな、家入レオが力強く歌唱している。家入はインタビューにて「ハンディーがあるとかないとか、そういうところは取っ払って、1人の人間として輝いていこうよ」と話している。

 

↓↓インタビュー記事↓↓

 

 障害者やパラスポーツと言っても、ただのヒトであり、ただのスポーツである。筆者も”パラ”と捉え方によっては特別扱いのように捉えられ、「一般人よりも苦しんでいる」と思われがちな部分は違和感を持つ。

 障害のある・なし関わらず、毎日何かしらの苦しみや葛藤に苛まれるわけであり、感性も性格もそれぞれ違うものをもって生まれているわけであるのだか「個性をのばせ」などと言われなくてもよいのだ。

 話を楽曲に戻して、家入レオはそんな「車いすテニス」の世界観だけでなく、より大きな要素をふんだんに込めて歌詞を創り、歌唱している。

 さらに、この楽曲がリリースされたのは2019年。まだ、世間が「ジェンダー平等」やSDGsなどを声高らかに訴える前の話しだ。これを見ても、1歩早い表明だったのかもしれない。

 

青い海

 毎回の恒例となってきている「自然情景は何を問うているか」ということにクローズアップする。今回は楽曲の冒頭から登場する「海」だ。

 海を越えて世界で活躍する国枝慎吾について描かれているアニメだからなのかもしれないが、筆者は「テニスコート」だと感じる。

 

 断わっておくが、正式な「テニスコート」は基本的には緑である。しかし、アニメではコートは青で表現されており、家入レオ自身も「テニスコートが青い海に、国枝さんの車いすがそこへこぎ出していく船に見えたんです。」と語っているのだから間違えないだろう。

 車いすという名の船をこぎ続けた先で「生涯グランドスラム」を達成した国枝慎吾、そして、バトンを受け継いだ小田凱人、水平線の先にも海は続き、新たに見える景色があるだろう。

 

 

予想調査を行っています

 MUSIC LIFEが提供する話題の中心にもある「NHK紅白歌合戦 出場歌手&曲目予想」を今年も行います。

 

 昨年同様、「NHK紅白予想調査」も行い、予想に反映させます。

 実施方法は昨年同様でありますが、大変わがままなことだと思いますが、回答は以下の凡例に従って頂けるとこちらの集計が行いやすくなります。

 調査フォームは「Google Forms」と「Microsoft Forms」の2種類(内容は同じ)を利用しております。

 皆様の「推しの魅力」などもどうぞお書きください。

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