沖縄を感じる

 

 5月の第1週、2週のブログ記事は5月に関係する楽曲や事柄から広げていこうと思う。

 今回は来る、15日に本土復帰52年となる沖縄に関する楽曲を紹介する。

 

沖縄からの風/作詞・曲:宮沢和史 編曲:白川ミナ

 

沖縄を感じるコンサート

 この楽曲は沖縄を感じる音楽を届けることをコンセプトとして、宮沢和史、夏川りみ、大城クラウディアの3人が2021年に開催した「沖縄からの風コンサート」のテーマ曲として制作され、'22年には本土復帰50年を迎えるにあたって、音源化された。

 

 宮沢和史はバンド・THE BOOMのメンバーとして「島唄」や「風になりたい」などの名曲を世に送り出した。

 夏川りみは「涙そうそう」をカバーしたことで、一躍有名となり「第53回NHK紅白歌合戦(2002年)」に出場を果たした。

 大城クラウディアはアルゼンチン生まれの沖縄にルーツを持つ日系2世で、アルゼンチンで「島唄」が流行した当時に同曲のレコーディングに参加。以降、沖縄民謡と三線を学びながらポップス歌手として活動している。

 

 そんな3人の沖縄への思いの詰まったコンサートのテーマ曲が「沖縄からの風」なのだ。

 

歌は世につれる

会いたくて でも 会えなくて

話したくても 遠すぎて

(歌詞より)

 この楽曲がリリースされた2021年はまだコロナウイルス感染症が猛威を振るていた。5類に変更されたのは昨年の話であり、多くの学校が休校やオンライン授業を行っていた。

 そして、この楽曲の冒頭は世情を歌っているようにも取れる。事実、コロナ禍は音楽界にも大きな影響を与えた。さらに、沖縄が本土へ返還される前は、本土への往来は容易なものではなかった。

 

 この2つをうまく重ね合わせて、決して難しい表現をせずリスナー側へメッセージを投げかけている。

 

沖縄感=自然観

  この楽曲で、最も注目するべき点は「どう沖縄感を出しているか」だ。この楽曲ではTHE BOOMやBEGINなどと言ったバンドの楽曲のように沖縄楽器が多用されていない。三線が登場するのは大サビ前の間奏だけだ。

 

 では、どのようにして沖縄感を出しているかを探ってみると歌詞に隠れていると筆者は考えている。サビに出てくる春夏秋冬の情景が代表例であるが、沖縄という自然に恵まれている土地柄が反映されており、それが感じやすい歌詞となっている。そのため、直接的ではなく、間接的に各人の感じ方でこの楽曲は情景が違うともいえるだろう。

 

 最後は、その情景の違いの大きな部分について見ていこう。

 

”風”の正体

 この楽曲のタイトル「沖縄からの風」であり、サビでも「♬沖縄からの風」と歌っている。

 

 では、この”風”とは何を指すのか。この楽曲を一つの物語として考えれば、主人公が近しい人物(友人や恋人など)へ自分の気持ちを届けようとしている。と考えられる。しかし、筆者はちょっと視点を変えて「風=歌」だと思っている。

 今回の説明でも挙げた通り、この楽曲は沖縄本土復帰50年に向けて、さらに、コロナ禍を得て出来た楽曲だ。届けたくても届けなられない楽曲も多くあっただろう。「沖縄から発信する音楽」これを多くの人へ届けようとする行動を音楽で表現したものが、この楽曲「沖縄からの風」だと感じる。

 

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