どう数える?1年を

 

 世界には1年間を様々な体系で数えている。日本でも1月から12月という西暦、4月から3月までの和暦がある。

 今回は日本の音楽の紹介ではなく、世界で親しまれているミュージカルの音楽を年度終わりの週に紹介する。

 

Seasons Of Love/作詞・曲:ジョナサン・ラーソン

 

RENTとは

 この楽曲を聴いたことがある方は映画で聴いたであろうか、それともミュージカルで聴いたであろうか。音楽番組という方もいるだろう。

 そんなこの楽曲は、1996年に初演された伝説的なブロードウェイミュージカル「RENT」の劇中歌として誕生した。その後、2005年に映画化もされた名作だ。映画とミュージカルの結びつきを話すと、ブロードウェイでの主要オリジナルキャスト8名の内6名が同じ役で出演している。

 この作品の舞台は1989年から90年にかけてアメリカ・ニューヨークで暮らす若者の一年を描いており、HIVの患者の話やLGBTの話題が盛り込まれており、現代言われている「多様性を認める社会」の先駆けともいえる作品だ。

 

1年間をどう数えるか

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

‐訳:52万5600分‐

(歌詞より)

 上で書いた歌詞は、この楽曲の中で最も多く登場するワードだ。「52万5600分」とは何の時間か。これは1年間を分数に換算した時間だ。この分数を挙げて、1年間をどう数えるかを投げかけている。

 1年間の数え方は人それぞれだろう。聴いた音楽の数や出社の回数など多くある。しかし、この曲では「愛という季節で計ろう」と投げかけている。

 1年間という長い時間を生きるうえで、人との関りを捨てることはできない。その時に相手を思う気持ち、即ち”愛”がなければ成立しない。そんなような思いが込められているのだろう。

 

ハーモニー

 ミュージカルの楽曲とはいえ、音楽的にはゴスペルの要素も含まれているように感じる。ストーリーとの繋がりがあるがイントロから始まる。このイントロがピアノであるところからもゴスペルや合唱曲を連想させる。

 さらに、主要キャストが横並びに歌っているおり、一人ひとりのハーモニーが交差して一つの楽曲として完成している。大サビにかけての盛り上がり・迫力は圧巻だ。

 このミュージカルは日本でも上演されている他、多くの歌手がカバーしている。筆者がイチオシするカバーはLittle Glee Monsterのアルバム「Joyful Monster」に収録されたライブ音源だ。

 

 

 全編アカペラで歌唱しており、この楽曲が持つハーモニーを存分に感じることが出来る。

 

 

今年もやります!予想!

 MUSIC LIFEが提供する話題の中心にもある「NHK紅白歌合戦 出場歌手&曲目予想」を今年も行います。

 

 昨年同様、「NHK紅白予想調査」も行い、予想に反映させます。

 実施方法は昨年同様でありますが、大変わがままなことだと思いますが、回答は以下の凡例に従って頂けるとこちらの集計が行いやすくなります。

 調査フォームは「Google Forms」と「Microsoft Forms」の2種類(内容は同じ)を利用しております。

 皆様の「推しの魅力」などもどうぞお書きください。

 皆様のご協力の程、よろしくお願いいたします。

〇Google Forms

 

〇Microsoft Forms