大滝詠一

 

 伝説のバンド「はっぴいえんど」を経て、日本の音楽史に多大なる貢献をした男。そして、突然この世から北へ旅立ってしまった。

 今回は大滝詠一について彼の名盤でもある「A LONG VACATION」の収録曲で深堀する。

 

君は天然色/作詞:松本隆 作曲:大瀧詠一 

 

 名作詞家を救った色

想い出はモノクローム 色を付けてくれ

       (「君は天然色」歌詞より引用)

 このアルバムがリリースされたのは1981年3月。しかし、予定ではそれよりも早くリリースされるはずだった。出せたはずだ。けれどもそれを行わなかった。それは盟友でもある松本隆を信頼していたことに他ならない。

 この時、松本隆の妹が突然亡くなっていた。それ以降、歌詞が書けなくなっており、松本自身も大滝へ他の作詞者でリリースするように申し出たという。しかし、大滝は「このアルバムは松本でないとダメだ。」と申し出を断り予定を先延ばしにしたという。

 その当時、松本隆が渋谷スクランブル交差点を歩いていた時に視界が灰色になった。これが、「君は天然色」の歌詞のキッカケとなったのだ。

 大滝の熱意・信頼がなければ松本の悲しみからのスランプが無くならなかったかもしれない。

 

ナイアガラ門下生の活躍

 大滝詠一は自身でレーベル「ナイアガラ・レーベル」を設立し、アーティストの発掘も行った。そこから輩出されたミュージシャンが山下達郎、佐野元春、鈴木雅之などの今も献身的に活躍している歌手だ。

 「A LONG VACATION」に収録されている曲「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語」はナイアガラ門下生の鈴木雅之(ラッツ&スター)と鈴木を尊敬しているゴスペラーズのコラボグループ「ゴスペラッツ」(メンバー:鈴木雅之、桑野信義、佐藤喜雄、村上てつや、酒井雄二)がカバーしている。

 また、山下達郎も自身のコンサートで「君は天然色」をカバーしている。

 

流行歌(歌謡曲)の作曲

 「歌謡曲」と言う単語の意味を簡単に説明すれば「流行歌」と言う意味となる。「演歌」と「ニューミュージック」と2分されたため、「歌謡曲」と言うジャンルのようにもなっている。今も歌い継がれる曲を「歌謡曲」ととらえても良いだろう。

 大滝詠一そんな流行歌も多く作曲している。このアルバムでは「さらばシベリア鉄道」だろう。このアルバムに先行して太田裕美がリリースしている。そして、阿久悠とタッグを組んで制作された小林旭の「熱き心に」(このアルバムには未収録)は現代にも通用するような曲だろう。

 また、流行とは言えないが、このアルバム収録「FUN×4」は植木等がカバーしている。事実、大滝詠一は1990年リリース「スーダラ伝説」のプロデュースを手掛けており、歌手:植木等の復活の立役者である。

 

 

 

 

 

 

 

 

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