Call me back/松任谷由実

 

 「かけ直して」、「折り返し電話して」とある人は言った。それは43年前の松任谷由実だ。この曲の物語はまさにこの曲名がすべてを意味しているように思える。

 

Call me back/作詞:松任谷由実 作曲:呉田軽穂 歌:荒井由実・松任谷由実

 

43年前の未発表曲

 荒井由実がシングル「返事はいらない」(1972年)をリリースして50年がたとうとしている中、あるマスターテープが発見された。それが、「Call me back」だ。作曲のみで歌詞が入っていない曲だった。それもそのはずだろう。作曲者は「呉田軽穂」松任谷がアイドルに楽曲を提供する際に使われていたペンネームだ。嘘のようにも思えるこの未発表曲の発見だが、参加ミュージシャンには林立夫、松原正樹など当時支えていたミュージシャンたちの名前が並んでいる。

 まさに奇跡的発見だっただろう。それに42年後の松任谷由実が「返事」、「返信」をするように昨年リリースされた。

 

 時空を超えた初共演、そして紅白

 この奇跡的なリリースは日本の音楽界に激震を走らせた。その理由は、「荒井由実」との共演だ。勿論、荒井由実とは松任谷由実の旧姓であり、現在は存在しない。AIで荒井由実の歌唱データを解析して新曲を歌唱した。現代技術で前代未聞の初共演が実現した。それは、歌だけにとどまらず対談も行った。この歌唱・企画は多くの話題を呼び第73回NHK紅白歌合戦にも企画で出場した。

 勿論、紅白歌合戦での本人共演は初めての試みとなった。事実、上で紹介したミュージックビデオも全編CGで構成されている。さらに、「SONGS」(NHK総合)に出演した際もモニターを使った演出が多くの時間を割いており、実際に登場し、歌唱した部分は最後のサビだけだった。紅白での歌唱も収録されたものが放送された(その後サプライズでNHKホールに登場)。その映像のクオリティーの高さは見事なものだった。その映像はまさに「奇跡が現実になった瞬間」だったのだろう。

 

 

 

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