さとうきび畑/森山良子
前回は「メッセージソング」について桑田佳祐の曲で深堀した。見出しは「反戦歌」と書いてあるが前回と何が違うのか、それはより率直に戦争について歌っていることだろう。
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メッセージソング・反戦歌などは制作者が意図しないで世間の流れでそう揶揄されることもが多いかもしれない。「歌は世につれ、世は歌につれ」とある人は言うが、まさにそれを象徴しているだろう。
今回は、その中から森山良子の「サトウキビ畑」を深堀して行こう。
サトウキビ畑/作詞・曲:寺島尚彦 編曲:寺島尚彦 歌:森山良子
和製ボブ・ディラン?
「反戦歌」と聞けば世界的に有名な曲は、ボブ・ディランの「Blowin'in the Wind(風吹かれて)」だろう。予備知識としては、ボブ・ディランはノーベル平和賞も受賞している。
一方、「さとうきび畑」は太平洋戦争の沖縄戦についてを歌っている曲だ。この曲を提供された森山は、最初は歌うことができなかったそうだ。理由を率直なメッセージを持った曲はまだ歌えないとの旨だったようだ。その後、海外で内戦や戦争がくすぶり始め、スタッフからの一言で歌う決心をしたそうだ。そして、この曲が今も歌い継がれる曲となった。
歌い継がれる森山の曲
こも「さとうきび畑」は1969年にレコーディングされた、その後1975年に「みんなのうた」でちあきなおみが歌唱した。この時はショートバージョンだったが、1997年に森山本人が「みんなのうた」でちあきとは違うバージョンのショートバージョンで披露された。また、ドラマ「さとうきび畑の唄」のモチーフとなったり、多くのジャンルの歌手にカバーされたりと歌い継がれてる曲となっている。
「反戦歌」からは脱線するが森山には他にも「涙そうそう」「この広い野原いっぱい」など多く曲が多くの歌手からカバーされ、歌い継がれている。
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