山内惠介
「Music Life」でも幾度となく紹介してきた歌手であるが、改めて深堀していく。
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「ジャンルを問えない」の代表歌手
彼を一言を表現すれば見出しの括弧の言葉となるだろう。この言葉を頭において話を進めることにしよう。
まずは、簡単な経歴から紹介する。
2001年に「霧情」でデビュー。「演歌界の貴公子」としても知られている演歌歌手だ。2014年に「恋の手本」でオリコン9位を獲得し、翌年には第57回日本レコード大賞で日本作曲家協会選奨を受賞し、第66回NHK紅白歌合戦に初出場し現在8年連続出場を果たしており、誰もが知る演歌歌手と言えるだろう。
この経歴から見れば、他の演歌歌手と同じである。しかし、彼のルーツの根っこにはJ-popがある。彼は、自分の楽曲以外にも2013年と2021年にカバーアルバムをリリースしている。また、2020年発売のアルバム「Gift」に収録されている楽曲「神様の贈り物」は作詞:売野雅勇、作曲:林田健司、編曲:金子隆博(別称:フラッシュ金子)が手掛けた楽曲だ。つまりは演歌ではなくJ-popだ。これを踏まえて2021年に発売されたカバーアルバム「Roots」は彼を語るうえで切っても切れない重要なアルバムと感じる。彼が最初に買ったCDである「世界中誰よりきっと」演歌の大先輩である五木ひろしの「港の五番町」とジャンルを超えた楽曲をカバーしている。そして、このアルバムの最後に収録されている楽曲「あなたを愛で奪いたい」は作詞:売野雅勇、作曲:織田哲郎、編曲:上杉洋史が担当している。作曲・編曲は「世界中の誰よりきっと」と同じである。つまり、ルーツの先にある彼の姿が伺える。
「帰れない遠い真夏にめぐり逢えたように」(「あなたを愛で奪いたい」より)
「めぐり逢えたものきっと偶然じゃないよ」(「世界中の誰よりきっと」より)
このように、アルバム「Roots」には呼応する点がある。そして、
「夢見たままのあなたをもう一度」(「あなたを愛で奪いたい」より)
と終わる曲をとアルバム。これは、ファンがTVやコンサートで見る「山内惠介」に例えれば、コンサートが好きな彼さらには、それを楽しむファンへのメッセージとなるだろう。
過剰評価かもしれないが、未来(直近ではコロナ禍後)への期待も込められているアルバムかもしれない。
話が大幅に脱線したが、このようにどんな曲でも歌いこなせる数少ない演歌歌手だと言えるだろう。
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紅白で感じる彼の力
コンサートはファンと時間を共有するものだとしたら、それを超越したものが「NHK紅白歌合戦」だろう。
2020年と2022年は「恋する街角」を歌唱した。20年は、コロナウイルス感染拡大の影響で旅や酒場歩きができなくなった。同番組も史上初の無観客での放送となった。そんな中での東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボは印象に残る歌唱となった。2年が過ぎ満員のNHKホールへと帰ってきた番組では昨年話題となった「きつねダンス」とのコラボは紅白ならではであり、「ジャンルを問えない」を体現する多様性の見える歌唱となったのではないだろうか。演出や歌唱曲目は賛否が分かれるところだと思うが、そんな中でも圧倒的な存在感を遺せているのは彼の力が十分にあるからだろう。
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