極私的アルバム評その267 - LACUNA COIL 「KARMACODE」 | 雑文にて候

極私的アルバム評その267 - LACUNA COIL 「KARMACODE」

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LACUNA COIL

「KARMACODE」


1. Fragile
2. To The Edge
3. Our Truth
4. Within Me
5. Devoted
6. You Create
7. What I See
8. Fragments Of Faith
9. Closer
10. In Visible Light
11. The Game
12. Without Fear
13. Enjoy The Silence (Depeche Mode cover song)


2007年に開催されたLOUD PARK07を見に行ったとき非常に残念なことがあった。

子供の学校行事とバッティングし2日目をまるまる見られなかったのだ。

SATYRICON、WIG WAM等、見たいバンドがたくさんあったのだが、やはりこのLACUNA COILを見られなかったのが、非常に残念だった。


イタリア出身のこのバンドの4枚目にあたるアルバムを聴いて、非常にインパクトを受けた自分にとって、是非ともその姿を拝みたかったのだが叶わなかったのだ。


それはともかくこのアルバムは凄い。基本的な音楽性はゴシックメタルであるのだが、他のバンドとはまるで違う、オリエンタルなメロディを絡めたグルーヴィーなサウンドが強烈な個性・存在感を生み出している。


MEGADETHやAPOCALYPTICAのアルバムにゲスト参加するなど、今やメタル界のディーバの一人として絶大な人気を誇る、クリスティーナ・スカビアの堂々としていながらメランコリックな情感を醸し出すヴォーカル、もう一人のヴォーカル、アンドレア・フェローとの絶妙なコンビネーション、曲に強力なグルーヴ感を与えるマルコ・コッティ・ゼラッティのベース、どれを取ってもこれまでのキャリアの中でも最高の出来と言える。


典型的なゴシックメタルは苦手というリスナーでも、この独特のメロディ展開には耳を引かれるだろうし、ポップでキャッチーな⑨などは非常に聴きやすいと思う。


OZZFESTに参加しアルバムも好セールスを記録したことで、ヨーロッパのみならずアメリカでも広く存在を知られることになったバンドのこれからが非常に楽しみだ。


そしていつの日か、再来日の際は是が非でも駆けつけたいと心に誓う次第である。