様々なジャンルの音楽をご紹介。
独断と偏見による選曲ですのでご容赦下さいませ。
ROCK、POPS、JAZZ、FUSION、音楽とは文字通り音を楽しむもの。
良い音楽を探していきます!
Revolution Saints/Revolution Saints
- Frontier Recordsから、リリースされたレヴォリューション・セインツのデビューアルバムです。元々はジャーニーのディーン・カストロノヴォのソロアルバムとして企画されたものが、バンド作品としてのリリースになりました。
- ディーンの歌声を聴いたことがある人なら誰でもソロで歌わせたいと思うのは当然。スティーブ・ペリーに良く似た伸びやかなハイトーンかつハスキーな歌声。
- 目を付けたのは、Frontier Recordsのセラフィーノ・ペルジーノ社長。プロデューサーには売れっ子アレッサンドロ・デル・ベッキオ。
- 声をかけられたメンバーはBassにジャック・ブレイズ、ギターにダグ・アルドリッチ。本当のスーパーバンドです。
- 作曲はほとんどデル・ベッキオが絡んでいます。なので、如何にもFrontierな出来栄えかと危惧してのですが、流石S級が集まると違いますね。
- 素晴らしいアメリカンロックに仕上がっています。録音自体は、メンバーは別々にそれぞれのスタジオでオーバーダビングで行われたようです。
- レヴォリューション・セインツ/レボリューション・セインツ
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大好きなギタリストNo.02
初めて聞いたのは、G-FORCE時代ですね。
雑誌には豹柄の毛皮を張ったCharvelのストラトをかき鳴らす姿が載っていました。
とにかくあの開放弦を使ったお約束のフレーズとか、クロマチックに上昇していくラン奏法や、マシンガンのようなピッキングにドキドキしたものです。
一時はブルースに行っちゃっていましたが、僕が好きなのはハードロック・ギタリストのゲイリーです。
彼に影響を受けたギタープレイヤーも多く、ジョン・サイクス(シンリジー、ホワイトスネイク、ブルーマダー)やフィル・コリン(ガール、デフレパード)やヴィヴィアン・キャンベル(ディオ、デフレパード)等が有名でしょう。
特にジョン・サイクスは丸っきり、プレイ自体を真似していた時代もあります。
やはりお勧めは「G-FORCE」。
BEAT OF METAL MOTION/VOW WOW
- ビート・オブ・メタルモーション/VOW WOW
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お勧め度・・・★★★★★☆
BOW WOWがVOW WOWになって最初のアルバムです。
日本ハードロックを支えてきたBOW WOWがメンバーチェンジをしてボーカルに人見元基とキーボードに厚見玲依を迎えて作られました。
一般的にはサードアルバムが名盤と言われますが、私個人的にはこのアルバムが一番刺激的です。
オープニングの「BREAK DOWN」は重厚かつ切れ味の良いへヴィメタルナンバー。
仕掛けもたっぷり、各メンバーの見せ場もばっちり、しかし何と言っても人見元基のボーカル!
これって日本人の声じゃないと言うか、人の声なんでしょうかね!
続く「TOO LATE TO TURN BACK」フルの英語詞ですが、全く日本人と言うことを意識させません。
とにかく、サビの部分のメロディーがスリリングなこととコーラスが格好良いんです。
なんせリードボーカルを取っていた山本恭司がコーラスをしている訳ですから、複雑なコーラスワークも朝飯前って感じです。
スピードナンバーですが、ボーカルが曲を引っ張っていっています。
厚見玲依のキーボードソロに続いて出てくるギターソロもトップスピードの上昇フレーズで入ってきた思えば、クラシカルなフレーズに進んで、アームを使ったレガートなフレーズで最後は複音プレイでしめるという大サービスぶり。
そして曲のエンディングは全員参加の分厚いコーラス!
さらに「MASK OF FLESH」はジョンロードばりのハモンドオルガンに乗って始まる、プログレッシブなスピードチューン。
Aメロ後半にはキーボードとギターとボーカルがユニゾンが出てくるんですが、息がぴったりでこれまたスリリングです。
サビに入るとリードボーカルを差し置いて出てくる山本恭司他のコーラスが格好良いっ!
これだけ歌える人達がいると強い!
ゲイリームーアそっくりなギターソロからキーボードソロ、隙がありません。
しかも、物凄くダイナミックな曲で最高です!
続く「DIAMOND NIGHT」は日本語詞で少し軽めのサウンドですが、やはり人見元基が歌うと曲のグレードが上がりますね。
この曲は山本恭司のユニークなギタープレイが満載!
アコースティックギターによるインスツルメンタルなどを挟んで、後にセルフリメイクされる「ROCK ME」。
日本語詞ですが、VOWWOWのロック・アンセンムですね。
何も言うことありません!
(因みに映像はリメイクの方です。)
そして、最後をしめるのがアルバムタイトルナンバー「BEAT OF METAL MOTION」!!
分厚いコーラスで幕を開けるこの曲、最初に聞いたときは何なんだこの曲はって感じでした。
恐竜のような人見元基のボーカルが暴れまくります。
このアルバムの良さは、曲の良さもありますが、コーラスとリードボーカルが複雑に絡むパートや、各パートがそれぞれ独立して絡み合っていく複雑な構成にあると思います。
この後、コーラスとボーカルパートの絡みは影を潜めていき、より一体感のあるサウンドへと変わっていきます。
1stアルバムだからこそ、このサウンドが生まれたんでしょうね。
やはり、日本のロックバンドで世界に通用するのはこのバンドだけでしょうね。
DANCING ON THE COUCH/GO WEST
GO WESTの2ndアルバム。
1stの大ヒットに比べると商業的には振るわなかった作品です。
楽曲に斑があることは確かに否めませんが、サウンド的には1stよりも数段良くなっています。
万人受けするポップスという範疇から、もう少し大人っぽい渋目の楽曲になっています。
1曲目の「I WANT TO HEAR IT FROM YOU」は曲もアレンジも隙が無く最高です。
アラン・マーフィーのアルペジオに乗って始まるこの曲はロバート・パーマーを彷彿とさせます。
サビにカウンターで入ってくる女性コーラスの格好良さ、常に後ろ暴れまくっているアランのギター。
ソロも短い間にウネリまくっています。
この人のギターの良さは、クリーントーンのカッティングの切れ味とうねる様なディストーション・ギターです。
テクニック的はアラン・ホールズワース的なギターも平気で弾きこなしてしまうほどです。
バックのメンバーの話ばかりになりましたが、ピーター・コックスのボーカルもよりソウルフルで、こういう曲での切れは最高ですね。
見た目はブルース・ウィリス、歌えばロバート・パーマーって感じでしょうか。
4曲目「FROM BALTIMORE TO PARIS」、タイトルからロマンチックなバラードナンバー。
ピーターのハスキーなボーカルが切ないです。
一押しのバラードナンバーです。
「TRUE COLOURS」はオープニングのギターから、ロバート・パーマー的です。
思わずエディー・マルチネスが弾いているのかと思っちゃいました。
一番前作のポップさを継承しているナンバーです。
「KING IS DEAD」はジャズです。
良い曲ですが、正直違和感のある選曲な気がします。
曲順も最後の方が良いかも。
全体的には浮遊感のあるミドルテンポのナンバーが中心ですが、聞き込むと非常に良く作られたアルバムであることに気づかされます。
個人的には、故アラン・マーフィーのギターが存分に聴けるだけでも、宝物です。
CROWDED HOUSE/CROWDED HOUSE
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お勧め度・・・★★★★★
ニュージーランド人シンガーのニール・フィンを中心にオーストラリアで結成されたバンドの86年に発表された1stアルバムです。
ビートルズに通じるポップな楽曲とひねりのあるアレンジで聞かせます。
1stアルバムと言うのに恐ろしく完成度の高いアルバムになっています。
今聞いても全く古さを感じさせません。
オープニングはアコースティックギターの弾き語りで始まり、ホーンが絡んで盛り上げるギターポップ「MEAN TO ME」。
3曲目の「NOW WE'RE GETTING SOMEWHERE」はバンドネオンが印象的に使われていますが、メロディーは将にビートルズを髣髴とさせます。
そして、全米2位のヒットとなった「DON'T DREAM IT'S OVER」。
超名曲です!
恐らく一度は聞いたことのあるナンバーだと思います。
最初はシングルでこの曲聴いていい曲だなぁと思っていたのですが、アルバムを通して聞いたときこの曲の印象が変わりました。
実は緻密に計算された曲であり、アルバムなのだなぁと思いました。
アルバム全体を通してニールフィンの職人気質が感じ取れる、とてもイノセントな作品です。
EVERYTHING/CLIMIE FISHER
お勧め度・・・★★★★☆
クライミー・フィッシャーあまり聞いたことのないアーチストですよね。
88年にこのアルバムでデビューしています。
当時は結構流行りました。
イギリスらしいポップスですが、どの曲もメロディが素晴らしいです。
実はこのユニットはサイモン・クライミーとロブ・フィッシャーの二人組みなのですが、ロブ・フィッシャーはもう他界しているのですが、サイモンクライミーは今はエリック・クラプトンの右腕として、最近のアルバムには殆どプロデュースで参加しています。
正直このアルバムを聞いてもクラプトンとの繋がりは全く見えません。(笑)
このアルバムはスティーブ・リリイホワイトのプロデュースだったと思います。
オープニングの「LOVE CHANGE」から極上のメロディーです。
涼しげでキラキラしています。
真夏にクーラーのかかった部屋で聞きたいです。(笑)
2曲目もシングカットナンバー「RISE TO THE OCCASION」。
これもメロディーがとにかくいいです。
優しくキラキラメロディーです。
そして、「THIS IS ME」はアップテンポでポップな元気の出るナンバー。
全曲捨て曲無しで素晴らしいアルバムです。
因みにサイモン・クライミーはアレサ・フランクリンとジョージ・マイケルとのデュエットで大ヒットした「愛のおとずれ/I KNEW YOU WERE WAITING」の作曲者でもありました。
と言うことで、エリッククラプトンとはモータウン系での繋がりなんでしょうね。
(サイモンはそれ以外にも沢山の人に曲を書いている一流コンポーザーです。)
DANCING WITH STRANGER/CHRIS REA
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お勧め度・・・★★★★☆
クリス・レアと言えば「ON THE BEACH」が有名ですが、このアルバムも大好きなアルバムです。
AORに分類されるアーチストですが、このアルバムではもっと泥臭いブルージーでレイドバックしたサウンドが聞けます。
オープニングの「Joys Of Christmas」から渋いです。
クリスの泣きのギターに続いて打ち込みのリズム、バッキングギターが淡々と滑り出します。そこにしゃがれたクリスボーカルがまた淡々と語り始めます。
トーキングスタイルのボーカルはサビに行っても淡々としたまま。
そして、キーボードやホーンが加わり少しずつ盛り上がっていきます。
アルバムのオープニングとしては異色なのですが、これがかっこいいのです。
続く「I Can't Dance To That」はブルースハープに誘われて始まる軽快なブギーナンバー。
レイドバックしたかれたサウンド、クリスのスライド・ギターが映えます。
6曲目にもブギーナンバーが登場しますが、こちらはウーマントーンな柔らかいディストーションサウンドのギターが楽しいナンバーです。
これもクリスのスライドがかっこいい!
そしてカントリーテイストのリズムに楽しげなホーン。
8曲目にアイリッシュテイストなリコーダーによるインスツルメンタル「Josie's Tune」を挟んでスマッシュヒットナンバー「Loving You Again」。
このアルバムの中で一番AOR的なナンバーです。
爽やかで、優しいメロディー、これぞクリス・レアですね。
BON JOVI/BON JOVI
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お勧め度・・・★★★★☆
今更今更なアルバムですが、今のボンジョビからすると、ちょっとイメージが違うかもしれませんね。
甘ったるいメロディー満載のへヴィメタル?ですね。
このアルバムトップを飾る「RUN AWAY」のヒットがなければ今のボンジョビも無い訳です。
いやーびっくりする位の分かり易いメロディですね。
この曲はアルバムに先駆けてリリースされていた為、違ったメンバーで演奏されています。
因みにギターはリック・スプリングフィールドの右腕ティム・ピアーズが弾いています。
ティムの良く歌うソロが曲を大いに盛り上げています。
3曲目の「SHE DON'T KNOW ME」も違ったメンバーでの演奏です。
盟友アルド・ノヴァが参加しています。
爽やかで切ないメロディーを厚いコーラスが包んで盛り上がる名曲ですが、アルバム唯一のメンバーが曲作りに関わっていない曲です。
80年に作られたDEMOソングらしいです。
この2曲がアルバムの中では異彩を放っているのですが、実はこの2曲がボンジョビをヒットさせたのです。
個人的にはラストの「GET READY」が好きですね。
LONG BLACK VEIL/CHIEFTAINS
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お勧め度・・・★★★★★☆
1962年に結成されたアイリッシュ・トラッドを演奏するバンドです。
ビートルズやローリングストーンズと同世代のバンドです。
日本ではあまり知られていないと思いますが、グラミーも何度か獲得している世界的に非常に有名なバンドです。
このアルバムは、彼らが95年に発表したアルバムですが、曲ごとにゲストが参加するユニークな形で製作されています。
そのメンバーがすごいのです。
スティング、ミック・ジャガー、ローリング・ストーンズ、シンニード・オコーナー、ヴァン・モリソン、マーク・ノップラー、ライ・クーダー、マリアンヌ・フェイスフル、トム・ジョーンズというそうそうたるメンバーです。
ゲイル語でスティングが朗々と歌う「素早き戦士」。
ミック・ジャガーの歌うタイトルトラック、ザ・バンドのレパートリーとしても有名です。
彼が歌うアイリッシュトラッドは鳥肌ものです。
シンニード・オコナーの歌ウフォギー・デュー、彼女の唄声もチーフタンズとの相性は抜群です。
アイリッシュトラッドはアメリカに渡り、カントリーミュージックと姿を変えます。
また、カントリーミュージックはアフリカから渡ってきたブルースと融合してロックンロールになります。
アイリッシュトラッドはロックンロールの原点でもあります。
どの曲もとても美しく、力強い。
第38回グラミー賞・最優秀ポップ・コラボレーション賞受賞。