A NIGHT TO REMEMBER/CYNDI LAUPER
- ア・ナイト・トゥ・リメンバー(紙ジャケット仕様)/シンディ・ローパー
- ¥1,890
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お勧め度・・・★★★★☆
シンディ・ローパーの3rdアルバムです。
実は3rdアルバムは別の物がほぼ出来上がっていたのを白紙にして再度作り直したアルバムです。
シンディ・ローパーのアルバムに外れはないと思っていますが、このアルバムも非常に良いアルバムです。
映画「バイブスの秘法の谷」にジェフゴールドブラムやピーターフォークとともに出演した後発表されていますが、この時期音楽的にはスランプに陥っていたと言われています。さすがに前2作が大ヒットしておりますから、プレッシャーもあったと思います。
そんな中制作された本作は派手なアレンジも無く、しっかりと歌を聴かせるアルバムになっています。
それまでの元気の良いシンディからすると少し大人しいアルバムです。
イントロに続き始まる「ドライブ・オール・ナイト」は何とあの「Billy Steinberg」と「Tom Kelly」のI-TENコンビの曲です。
実はこの曲はロイ・オービソンの為に書かれた曲です。
パワフルな歌声と切ない歌声が同居する素晴らしいナンバーです。
ちなみに「Billy Steinberg」と「Tom Kelly」はマドンナの「ライク・ア・バージン」やハートの「アローン」等の作者です。
またタイトルチューンの「ア・ナイト・トゥ・リメンバー」も美しいバラード、じっくり聞き込みたい楽曲です。
タイトルチューンに続く「アンコンディシャナル・ラブ」は更に美しいラブバラードです。
シンディらしい包み込むような優しさを持った曲ですね。
そして最後に映画「バイブスの秘法の谷」の主題歌である「ホール・イン・マイ・ハート」!
元気なシンディを期待していた人の為にボーナスですね。
映画のイメージに合わせているのだと思いますが、元気一杯のシンディの唄声が聴けます。
このアルバム以外と評価されていないのですが、個人的にはしっかりと聞き込むと味の出てくる名盤だと思います。
TILT/COZY POWELL
- サンダーストーム/コージー・パウエル
- ¥5,439
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お勧め度・・・★★★☆
コージー・パウエルの2作目のソロアルバム。
歌物半分、インスト半分という構成です。
出来としてはインストがとにかく良い出来です。
ヴォーカル物はちょっと中途半端感じかな。。。
オープニングはジェフ・ベックとの共演でヤン・ハマー作の「Cat Moves」。
ジェフベックの「ゼア・アンド・バックあたりが好きな人には最高でしょう。
流れで始まる「SunSet」はゲイリー・ムーアの泣きの名演です。
ヴォーカルナンバーを挟んでジェフ・ベックの「HotRocks」これもかっこいいナンバー。
しかし、最大の見せ場は次の「Blister」。
ゲイリー・ムーア、ドン・エイリーとコージーの三人によるハイスピードブギー!
実は前作で同じメンバーでやっている「Killer」をスピードアップしただけと言う噂もあるのですが。。。
しかし、楽曲としてのエネルギーはすまじく、ゲイリーのキレまくりギター、コージーの踏みっ放しツーバス!
とにかくこの曲を聴くだけでも価値があります。
歌物は全般的にブリティッシュロックですが、楽曲のクォリティが中の中くらいです。
とにかく聞き場はインストです!
THE TRINITY SESSION/COWBOY JUNKIES
- The Trinity Session/Cowboy Junkies
- ¥926
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お勧め度・・・★★★★★☆
ジャンルで言うと、ブルーズやカントリーウェスタンに入るのだと思いますが、静寂の中に静かに物憂げなメロディーが浮遊するクールな作品です。
ティミンズ兄弟を中心としたカナダのバンドです。
88年リリースのアルバムですが、教会でライブ録音されたそうです。
ひりひりとした静寂の中に響いてくるギターの音、マーゴ・ティミンズの愁いを帯びたボーカル、部屋の明かり落としてゆっくり楽しむタイプ音楽です。
オープニングはマーゴがアカペラで歌うトラディショナルソング。
張りつめた空気静かに震わせて歌うマーゴのボーカルが美しいです。
続いて「ミスガイデッド・エンジェル」。
アルバムの中ではポップな曲であるけれど、静かに静かに心に染みいるようなメロディ。
最小限の楽器の音数、その間を浮遊するように歌うマーゴ、とても美しい楽曲です。
そして、10曲目にルー・リードのカバー「スウィート・ジェーン」。
ルー自身が絶賛したという逸話が残るナンバー。
けだるく、けだるく、盛り上がっていくところがアメリカ南部の埃っぽいけだるさをイメージさせます。
とにかく全編通して、静かに、心に沁みてくる最高のアルバムです。
U・S・J/CHAR
Charのソロと言うよりも、スティーブ・ルカサーとの共演アルバム的な立ち位置でしょうか。
実際にCharはプレイしただけと言う話もあります。
LAサウンドとCharらしいサウンドが交互に出てくるという感じです。
サウンドプロダクションはLAの腕利きが集まっているので悪いはずはなく、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、ニール・ステューベンハウス、デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、パウリーニョ・ダ・コスタ、リチャード・ペイジという布陣を見ればファンでなくとも、と言ったところです。
1曲目は完全なアメリカンロックで、1stソロでスティーブがらしいソロを聞かせています。AIRPLAY風のナンバーです。
2曲目はChar作のらしい曲ですが、バックの演奏がそのらしさを少し抑えています。
3曲目もChar作のバラード。
美しいナンバーです。
そして、名曲「Smokey」なのですが。。。微妙です。(笑)
Charはいつものごとくファンキーな歌とギター。
それに対し、バックの演奏はフュージョンテイストのクールな演奏。
ちょっと冷めた感じです。
ここでのCharとルークのギターソロは対照的で、Charはやはりブリティッシュ系のギターでルークは凄っくアメリカンだってことですね。
このアルバムの録音直後のインタビューでCharが書いていたんですが、ノイズバリバリでギューンって弾くとルークがすごく嫌な顔するらしいのです。(笑)
まぁそうでしょうねぇ。
5曲目はこれもAIRPLAY的なナンバー、かっこいいです。
最後は泣きのインストで締めですね。
賛否両論あると思いますが、今聞くと非常に面白いアルバムだなと思います。
SCREAMING BLUE MURDER/BLUE MURDER
お勧め度・・・★★★★
ジョン・サイクス率いるブルー・マーダー最後のアルバムにしてライブアルバムです。
TYGERS OF PANGTANG、THINLIZZY、WHITE SNAKEと渡り歩いたギタリストジョン・サイクスが作ったのがこのバンドです。
彼はギタリストとして評価されることが多いですが、非常に優秀なコンポーザーでもあります。
それを証明したのが、このバンドでの作品です。
このアルバムはメンバーチェンジの後の2ndアルバム発売後のライブ音源です。
彼が兄のように慕っていたTHINLIZZYの故フィル・ライノットに捧げられています。
ライブですが、サウンドは非常に良く、オーバープロデュース気味のスタジオ盤よりも本来の曲の良さが出ている気がします。
さてオープニングですが、1stから「Riot」で幕を開けます。
スケールの大きいサウンドをダイナミックに聞かせてくれます。
心配だったのがジョンサイクスの歌だったのですが、ギターを弾きながら歌っているとは思えないくらい歌えています。(笑)
ただ、器用貧乏なきらいは隠せず、ギターほどの説得力はないですが。。。
3曲目にはTHINLIZZY時代の名曲「Cold Sweat」、フィル・ライノット風に歌っています。
フィルほどの説得力はないですが、気合入りまくりですね。
凄いです!
面白いところでは、「Please Don't Leave Me」をやっています。
これはソロ名義の曲ですが、原曲はフィルが歌っています。
そして、そして 「Still Of The Night」(笑)
WHITE SNAKEの大ヒット曲。
意外と歌えるんですねー、デビカバに勝ってはいなくとも見劣りはしてないですね。
というか、ギター弾きながらこれだけ歌えれば凄いもんですよね。
正直脱帽です、かっこいい!
そして締めも、THINLIZZYの「Dancin' In The Moon Light」です。
BY YOUR SIDE/THE BLACK CROWES
- By Your Side/The Black Crowes
- ¥500
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お勧め度・・・★★★★☆
ブラック・クロウズの5作目に当たる本作。
クリス、リッチのロビンソン兄弟を中心とするブルーズロックバンドですが、このアルバムは非常に元気が良い!
ブラッククロウズ言えば黒っぽい南部系のブルーズと言うイメージだが、このアルバムは非常に溌剌としたロックンロールを聞かせてくれます。
サウンドプロダクションも抜群に良いです。
オープニングにクリスのカウントから始まる「Go Faster」はリッチのギターがザクザクとリズムを刻みブルースハープが飛び込んできます。
ついつい体が動いちゃうイケイケなロックンロールナンバー。
クリスの歌が抜群にかっこいいです。
続く「Kickin' My Heart Around」リッチのスライドギターがいかしたナンバー。
とにかくオープニングの勢いを殺さず傾れ込むこの展開はこれぞロックンロール!
左右のチャンネルからリッチのカッティングが聞こえてきますが、良く練られたバッキングです。
また、全編にわたって聞かれるリッチのスライドですが、良いプレイをしています。
スライドって単にボトルネックでフレーズを弾くだけではないんですよね、変則チューニングや色々なテクニックがあり奥が深いプレイスタイルですが、リッチはボトルネックと指を上手く両方使ってきっちとコードバッキングをしていたかと思うと、すかさずスライドのオブリガートを繰り出すというスタイルを聞かせてくれます。
ちなみにリッチはオープンGチューニングが多いのかな。
タイトルナンバーの「By Your Side」はホンキートンクなピアノを隠し味にルーズで枯れたブラック・クロウズ節が素敵です。
全体的には、それまでの黒っぽさの追求から弾けたロックロールへテーマが移されている感じがします。
エアロスミスっぽい感じするのは僕だけでしょうか。
VOODOO HIGHWAY/BADLANDS
- Voodoo Highway/Badlands
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お勧め度・・・★★★★☆
BADLANDSの2ndアルバムです。
ドラムがジェフ・マーティンへチェンジ。
ジェフ・マーティンと言えばRACER Xのヴォーカリスト。
そして、Mr.BIGのエリック。マーティンの弟。
ドラムもかなりいけてます。
楽曲的には前作の延長線上です。
更に渋みを増していると言えるでしょう。
1曲目「Last Time」、レイ・ギランのソウルフルなシャウトセクシー楽曲です。
ギターもブルージーな中に16ビートが忍ばせてあったり、流石ジェイクと言う感じですね。
そう言えばリズムが前作より良くなった気がします。
続く「Show MeThe Way」は南部の香りたっぷりのアコースティックセットから盛り上がっていくナンバー。
BADLANDSらしい曲です。
シンコペーションの効いたジェイクのリフにねちっこいヴォーカルが絡むサザン・ロックフレイバーたっぷりの
「 Whiskey Dust」。ジェイクのスライドギター・ソロがいい雰囲気を出しています。
ジェイクのへヴィーなリフとフラッシーなオブリガート がかっこいい「Soul Stealer」。ソロも弾きまくりで、ジェイクファンには堪えられないナンバー。
珍しくヴォーカルにエフェクトなんかをかけたりしています。
「Day Funk」はその名のとおり、ファンキーな演奏にソウルフルなヴォーカル、リッチーコッツェン何かがやりそうなナンバー。
ちょっと珍しいスピードナンバー 「Heaven's Train」はコーラスが今までのBadlandsにないタイプ、ちょっとモダンなタイプの楽曲です。
全体的に1stよりもリズムにひねりがある曲が多いですね。
内容的には1stに遜色のない素晴らしい内容です。
BADLANDS/BADLANDS
- Badlands/Badlands
- ¥10,628
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お勧め度・・・★★★★☆
RATT、ラフ・カット、オジー・オズボーン・バンドと渡り歩いてきたジェイク・E・リーが結成したブルーズロックバンド。
ボーカルにはレイ・ギランを迎えとにかく男臭いロックを聞かせてくれます。
レイ・ギランのヴォーカルはブルーズロックのお手本のよう。
ソウルフルで伸びやかなハイトーンを活かしたセクシーな唱法は70年代の香りがぷんぷんします。
サウンドは素朴な70年代的な音作り。
ギターもアンプ直で出している感じの素朴な音です。
エリック・シンガーのドラムとグレッグ・チェイソンベースのリズムセクションは若干弱い感じがします
しかし、かえってそれが曲とヴォーカルを引き立ているのかもしれません。
曲に関してはとにかく魅力的な楽曲ぞろいです。
オープニングの「High Wire 」でのレイのハイトーンヴォーカルは鳥肌ものです。
横ノリのうねりのあるサウンドの中から湧き上がってくるレイのヴォーカル最高です。
「 Dreams in the Dark」はミドルテンポの ポップなナンバー。
ジェイクの歯切れのいいギターに乗ってレイがセクシーな歌を聞かせてくれます。
ギターソロはジェイクらしいプレイが聴けます。
「Winter's Call」はアコースティック・セットの導入からハードな展開へ渋い盛り上がりを見える楽曲です。
「Hard Driver」はそのタイトルの通り、ハードドライビングなナンバー。
きっとこう言う曲をジェイクファンは待っていたのでしょう。
盛り上がります。
とにかく、このアルバムの主役はジェイクのギターではなくレイのヴォーカルです。
そのソウルフルな歌声、故人であることが悔やまれます。
LIVING IN OZ/RICK SPRINGFIELD
- Living in Oz/Rick Springfield
- ¥3,033
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お勧め度・・・★★★★★
リック・スプリングフィールドの一番勢いのあるアルバムです。
エネルギーに満ち溢れた名盤です。
リックの右腕であるティム・ピアースが全編に渡ってソリッドで切れ味のあるギターを聴かせてくれています。
トップナンバーの「Human Touch」はテクノ色を配したポップナンバー。
元気でフックのあるメロディーが印象的です。
続く「Alyson」はティム・ピアースのギターが刻むレゲエのリズムに乗って始まるAメロ。
そして、シフトアップしてトップギアへ。
Aメロとサビのギャップがかっこいいナンバー。
実はリックの曲の中で一番好きなナンバーです。
そして、この曲の勢いを保ちながら進む「Affair of the Heart 」。
更に雪崩れ込む「Living in Oz」。
この曲はもはやハードロックって感じです。
リックの勢いが生々しくパッケージされています。
そして、後半に出てくる「Souls 」、これも名曲です。
静かなオープニングからソウルフルに盛り上がっていく、泣きのメロディ。
アルバム通して聴くとリックの充実振りがビリビリと伝わってくる名盤です。
HARD TO HOLD/RICK SPRINGFIELD
- ハード・トゥ・ホールド(紙ジャケット仕様)/リック・スプリングフィールド
- ¥2,195
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- お勧め度・・・★★★★☆
- 少し前にやっと再発された同盟映画のサウンドトラックです。
と言っても、前10曲中リックのオリジナルが7曲ですから、オリジナルアルバムに近い作品です。
実はオークションなんかで5,000円以上の高値で取引されていた時期があり、悩んで結局諦めていたのですが、再発されたのを買っちゃいました。
- 映画もリックが主演で、ロックスターと女の子の恋みたいなストーリーだったと思います。
基本的にはオリジナルアルバムとなんら変わらない元気なロックロールです。
- オープニングはタイトルトラックで100%リック・スプリングフィールドっていうストレートなロックナンバー。
ティム・ピアーズの短いけれど印象的なギターソロが曲に勢いをつけます。
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- 「Don't Walk Away」はミドルテンポのソウルフルなナンバー。
当時のライブのオープニングナンバーとして使われていたナンバーです。
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- テクノ色を導入した「Bop 'Til You Drop」や、ノリノリロックンロールの「Stand Up」等聴きどころ満載!
- 特に「Bop 'Til You Drop」はSF映画仕立て(結構流行りました・・・M.ジャクソンとかDURAN×2とか)になっており見応えがあります。
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- 是非、手に入るうちに!