おはようございます。秋の夜長とサンライズドランカー虫歯天使です。
今回は、議論されているのを見たことがない話題、
ミニ地球における大気部分の重要性について説明したい思います。前回の記事はこちらです。
ご覧のとおり、うちの巨大水槽には、半分ほどまでしか水を入れておりません。巨大な大気部分をわざとつくっているのです。
ミニ地球において最も恐ろしいのは、底生生物の酸欠です。
魚類ならば、溶存酸素が少ない状況では、上方へ移動し、水面近くで呼吸する「鼻上げ」が可能です。
しかし、ミナミヌマエビは、たぶんこれができません。たぶん。シジミなんかは絶対無理でしょう。
エアーポンプの無いミニ地球は、基本的には、水深とともに溶存酸素が減っていきます。
例外は、バリスネリアの森や、マツバイの絨毯などがちゃんと光合成を行っている状況です。しかしそのような状況は昼間しか成立しません。
ミニ地球における、底生生物の、生存可能な水深は、8リットルの梅酒ビンのときの成功例をもとにして、それよりもちょっと深い、という程度にとどめてあります。これが、この巨大水草がやけに平べったい理由でもあります。
しかし、酸欠に関しては、最も心配なのは夜です。今回はアホほど水草が入っていて、それらは間違いなく日中は大いに光合成をし、大量の酸素を供給しているのですが、暗くなったあとは、植物の光合成が止まり、植物も呼吸によって酸素を消費する側に周ります。このため、ミニ地球は、やたら植物を増やせばいいという単純なものではないのです。
そこで、この巨大水草の上半分である「大気部分」が生きてきます。
日中、大量に放出された酸素のうち、水中に溶け込みきれなかった分が、「大気部分」に蓄積され、「大気部分」の酸素濃度が上昇します。
すると、夜に、水中の酸素濃度が下がった際には、おそらく「大気部分」の酸素がある程度、水中に溶け込むことが期待できます。
水面はウキクサに覆われていますが、酸素分子の大きさから見たら、穴だらけでしょう。
要するに、昼と夜で、「大気部分」は酸素を受け取る側から供給する側に、役割を交代するのです。
続く
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