空からの農薬が雨を毒に変えている | 加藤 豪(Go Kato)

加藤 豪(Go Kato)

1人でも多くの人が救われるように、聖書の福音を述べ伝えています。

 研究者たちは初めて、雲自体が農薬の貯蔵庫であり、その中に含まれる有毒な農薬が最終的に私たちの体に降り注ぐことを発見しました。

 

 Environmental Science & Technologyに掲載されたこの研究では、フランス上空の雲水サンプルから32種類の農薬が検出されました。その中には、EUで健康リスクのため長年禁止されている10種類の化学物質が含まれています。農薬濃度は、時には欧州の飲料水安全基準を超えることもありました。

 

●雲は有毒な農薬の貯蔵庫

 この研究は、雲が単なる無害な浮遊水蒸気以上の存在であることを明らかにしました。雲は化学反応器として機能し、移動しながら汚染物質を吸収し、場合によっては新たな化合物へと変換します。

 

 つまり、農薬は単に農地から漂っているだけではないのです。大気中を循環し、雨や雪となって再び地上に降り注ぎ、川や湖、飲料水源に浸透しているのです。

フランスの空だけでも、常時6~139トンの農薬が漂っている可能性があります。

 

 さらに憂慮すべきことに、この研究では、数十年前にヨーロッパで禁止された除草剤アトラジンなどの化学物質が、依然として雲の中で循環していることが明らかになりました。この残留性は、これらの化合物の耐久性と、散布後長期間にわたってどれほど遠くまで移動するかを浮き彫りにしています。

 

 この研究はヨーロッパで行われましたが、その結果は世界への警告となっています。世界中で毎年約260万トンの農薬が散布されています。空気中に放出された農薬は、その場に留まらず、科学者が「バッタ効果」と呼ぶ現象を起こし、蒸発、凝縮、そして再沈着しながら、地域を飛び回ります。

 

 これは、世界のある場所で散布された農薬が、最終的には何千キロも離れた遠隔地の生態系、そして人類を汚染する可能性があることを意味します。

 

●目に見えない毒素が人間にもたらす損害

 完全に曝露から逃れることはできません。汚染された雲が都市、郊外、そして農村地域に化学物質を降り注ぐため、農地から遠く離れた人々でさえ危険にさらされています。数十年にわたる研究により、農薬は次のような幅広い健康問題と関連していることがわかっています:

 

·   小児がんおよび青年期がん

·   パーキンソン病や認知機能低下などの神経疾患

·   ホルモンと生殖の問題

·   不妊、早産、先天異常

·   呼吸器疾患および代謝性疾患

 

 特に子供は影響を受けやすいです。体は小さく、脳は発達途上であり、解毒システムも未熟であるため、たとえ少量の曝露であっても生涯にわたる影響を及ぼす可能性があります。

 

●生態系の波及効果

 被害は人間だけにとどまりません。空から降り注ぐ農薬は、花粉媒介者、土壌微生物、淡水生物、そして食物網全体にも影響を与えます。水路や土壌に毒素が蓄積すると、生息地の喪失によってすでに疲弊している生態系にさらなる負担がかかります。つまり、雲から降り注ぐ農薬は環境と公衆衛生の危機なのです。

 

●対策

·   ミルクシスル、N-アセチルシステイン(NAC)、

 スルフォラファン(ブロッコリースプラウト由来)で肝臓の

 解毒をサポートしましょう。

·   腸内の毒素を繊維、クロレラ、活性炭で結合し、再循環を

 防ぎます。

·  ビタミン C と E、グルタチオン、ベリー類、緑茶を使用して

 抗酸化防御力を高めます。

·   赤外線サウナ、定期的な運動、水分補給で汗をかき、毒素の

 排出を促しましょう。

·   オーガニックで栄養価の高い食事、ろ過された水、家庭での

 化学物質の使用削減を優先して、子供たちを守りましょう。